コラム

COLUMN豊胸手術の痛みや術後経過について詳しく解説。アフターケアで注意するべきポイントとは?

豊胸手術を受けようと考えている方が気になるポイントとして、やはり治療での痛みや術後のダウンタイムがどのような経過となるのかといった点があるのではないでしょうか。
豊胸手術は比較的大がかりな整形術であるため、傷跡などを含めた副作用が怖いという方もいらっしゃると思います。
豊胸手術における痛みや術後経過、アフターケアとして気を付けるべきポイントについて、詳しく解説いたします。

豊胸手術は術式によって術後経過なども変わります

豊胸手術と一口にいっても、手術方法はいくつかの方法があり、当然ながら手術後の経過などは術式の内容によっても異なります。
手術の方法としては以下の3つが主流の方法です。

脂肪注入による豊胸手術

脂肪注入は、自身の脂肪細胞をバスト内部に注入する事でサイズアップを行う術式です。
注入する脂肪はお腹や腿回りなどの脂肪吸引によって採取するため、そもそもかなり痩せている方など脂肪の量が少ない方は治療を受ける事ができない可能性もあります。
自身の脂肪を移植する方法であるため拒否反応などが起こりにくく安全性が高い治療である点や、そもそもバストは殆どが脂肪細胞で構成されているものであるため、脂肪注入による豊胸では非常に自然な柔らかさのバストが作れるという点が人気です。
また、脂肪吸引によって不要な脂肪を減らす事も同時に行えるため、理想的なメリハリのあるボディラインを作るための術式としては非常に高い効果が期待できます。

なお通常の脂肪吸引では脂肪を柔らかくする超音波などを当てての治療が行われるケースが多いのですが、脂肪注入の場合は脂肪細胞を破壊しないためにこうした器具の利用は基本的に行われません。
そのため、吸引箇所のボディデザインを綺麗に仕上げるために術者である医師の技術力が非常に重要となります。

脂肪注入による豊胸術では、術後の過ごし方によっても注入した脂肪細胞の定着率が変わってくるため、手術の効果を最大限にするためには術後のケアが重要となります。

人工乳腺(インプラントバッグ)による豊胸手術

シリコンなどの素材でできた柔らかい素材の人工乳腺(インプラントバッグ)を、ワキなどからバスト内部に挿入してボリュームの底上げを行う術式です。
豊胸術としての歴史が長く、昔は挿入したバッグが硬くて不自然なバストになってしまったり、強い衝撃によってバッグが破損して中身が漏れてしまったりといったような話もありましたが、現在はMotivaなどの自然な柔らかさで耐久性も優れているバッグが開発されており、こうしたリスクが非常に少なくなっています。
かなり細身の方などでも治療を受ける事が出来ますし、挿入するバッグの選び方でバストのサイズや形を調整できるため、仕上がりの形にこだわりたいという方に向いています。
人工乳腺法では、バッグを挿入するための切開が行われるため、術後しばらくの間は切開跡が残る事となり、傷跡を早く解消するためのケアが必要となります。
また、挿入したバッグの周囲が硬くなる「カプセル拘縮」という副作用リスクがあるため、治療箇所のマッサージなどのケアが必要となります。

ヒアルロン酸注入による豊胸手術

鼻やアゴの整形などにも用いられるような、ジェル状のヒアルロン酸製剤を注入して豊胸を行う方法です。
ヒアルロン酸はもともと体内に存在している成分のため安全性が高く、粒子の細かさなどによって柔らかさが調整できるため、バストアップ用のヒアルロン酸を用いる事で自然かつ安全なボリュームアップが可能です。
ヒアルロン酸注入は注射器でバスト内部に薬剤を入れ込むというシンプルな方法ですので、他の二つの方法と異なりダウンタイムは特にありません。
注射による内出血や腫れといった副作用が出る場合はありますが、それも軽度かつ短期間で軽快する事が殆どです。

術後のケアが楽という点では非常に優れた治療法ですが、一方でヒアルロン酸製剤は体内に入ると徐々に分解されていく性質があるため、一定期間で治療効果が無くなって元の状態に戻るという点がデメリットです。
豊胸手術の場合は1~2年、長くて3年程度効果が持続されると紹介されますが、実際にはこの効果の持続期間が終了するタイミングでいきなりボリュームが無くなるのではなく、徐々にボリュームが減少していくため「バストが大きくなった」と体感できる期間はこれよりも短いと考える事もできます。
定期的に繰り返し治療を受ける事でボリュームを維持する事は可能ですが、場合によっては注入したヒアルロン酸がしこりとなってしまう可能性などもあるため、治療計画を医師としっかり話し合って安全に行っていくようにしましょう。

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どの術式であっても手術中の痛みは殆どない

上記で紹介した各術式は、どれも適切に麻酔を行った上で実施される形となりますので、基本的に手術中に痛みを感じるという事はありません。
麻酔の種類は治療部位の痛みを抑える局所麻酔や、意識を保ちながら広い範囲で痛みを抑える硬膜外麻酔。寝ている間に手術を行う形となる静脈麻酔、呼吸などの機能も停止させる全身麻酔がありますが、豊胸手術では主に硬膜外麻酔や静脈麻酔などによる治療が行われます。
麻酔を行うための注射でチクっとした痛みを感じる事はありますが、手術中は無痛で安全に治療が行われますので、手術自体の痛みを心配する必要はありません。

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脂肪注入による豊胸術の術後経過について

脂肪注入による豊胸術では、バスト内部に注入された脂肪細胞が定着するまでの経過と、吸引を行った箇所のダウンタイムの2点で術後経過を考える必要があります。

脂肪細胞が定着するまでの経過

バスト内部に注入された脂肪細胞は、周囲の毛細血管と接続する事によって代謝に必要な栄養素を摂り入れる事が可能となり、バスト内に残り続ける「永続的に定着した」細胞となります。
脂肪細胞が完全に定着するまでには2~3カ月間かかるため、この期間はバストが圧迫されないよう、マッサージなどの行為は避ける必要があったり、寝るときも寝返りを打たないような姿勢で過ごすなどのケアが必要となります。
注入箇所が強く痛みを感じるというような事はありませんが、注入直後はバストが張った状態になる事での軽い痛みや、注射によって内出血を起こした部分の痛みなどを感じる可能性があります。

定着率を向上するため、術後はタンパク質など細胞のケアに必要な栄養素を意識して摂取すると良いでしょう。

脂肪細胞が定着してしまえば基本的には特になにも意識する必要がなく、自然な感触のバストを手に入れる事ができます。

吸引箇所の術後経過

脂肪注入の場合、痛みなどを伴うのはどちらかというと吸引箇所の方です。
脂肪吸引が行われた部位は脂肪細胞が減少してその分空洞が出来ている状態になりますので、しっかりと圧迫をして組織を綺麗に癒着させる必要があります。
圧迫は少なくとも1ヶ月程度必要となりますが、手術内容や体質等に応じて必要となる圧迫期間などは変わるため医師の指示を守るようにしましょう。

また、脂肪は除去しても痛みを感じるものではありませんが、脂肪吸引の際に皮膚や筋膜にダメージが合った場合には術後にある程度の痛みが生じます。
よく強い筋肉痛のような痛みと表現される程度の痛みで、場合によっては術後1~2週間程度継続する事があります。痛み止めの服用などによって抑える事は可能ですが、痛みが強い場合は早めに医師へ相談しましょう。

吸引箇所も1か月程度しっかり圧迫をして過ごせば、細胞が癒着して綺麗な状態になっていきます。
ただし、細胞が回復していく段階にあるため多少のむくみなどは出やすくなっており、完全に状態が回復するまでには1年程度様子をみると良いでしょう。

脂肪吸引についてはとにかくしっかりと医師の指示を守って「圧迫」を行う事が、術後経過を良好にするための大切なポイントとなります。

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人工乳腺による豊胸手術の術後経過について

人工乳腺バッグによる豊胸手術は、脇などを切開して内部の筋膜を剥がして空間を作り、そこにバッグの挿入を行うという術式となるため、組織の損傷も大きくなりダウンタイムが必要となります。
状態が安定するまでには術後3か月程度が必要となりますが、それまでの経過は以下のような流れとなります。

手術当日

手術時の麻酔が切れると痛みが強くなりますので、処方された痛み止めなどを服用して安静に過ごします。
術後2~3日までの間はバストバンドで固定を行いますが、バンドの刺激による痒みや圧迫感などを感じる事もあります。
治療当日はシャワーなども禁止となり、とにかく安静にすごす必要があります。

手術から2~3日

手術の傷口は徐々にふさがっていきますが、まだ完全に回復している状態ではありませんので継続してとにかく安静に過ごす必要があります。
術後の痛みについては、手術当日よりも気持ちが落ち着く分、かえって強く感じるようになる事もあります。やはり痛み止めを服用しながらなるべく動かさないように過ごす事が大切です。
バストを固定するバンドは術後の経過を見て、外しても問題が無いか医師が判断を行う形となりますが、外しても大丈夫という状態であればシャワーを浴びる事も可能になります。

術後1週間程度

術後1週間程度が経過したころ、抜糸が行われます。
抜糸ができる状態であれば切開箇所の癒着は完了している状態となりますが、激しい動きなどを行うと傷口が開いてしまう可能性はありますので、スポーツなどを行う事はできません。

バストバンドによる圧迫と抜糸が完了する事で行動しやすくなりますが、痛みについては殆どのケースでまだ継続しているでしょう。

また、手術による内出血なども確認できるようになるため気になるという方が多いかもしれませんが、内出血は大体1ヶ月程度すれば自然と落ち着いていきます。
入浴やサウナなどの体を温める行為は内出血や腫れを悪化させる可能性があるため、シャワー程度で済ませる必要があります。

術後1ヶ月程度

痛みや腫れ、内出血も殆ど消えてくる時期で、ブラジャーも着用できるようになります。
手術後の状態が安定してくるため、この頃からはうつ伏せの姿勢などを行っても大丈夫になってきますし、運動なども行えるようになります。
ただし、やはり強い衝撃や圧迫刺激が加わるとバッグのダメージなどにも繋がりますので、なるべく圧迫したりする事は避けた方が良いでしょう。

むくみなどが完全に引くまでにはまだしばらく時間がかかり、最終的な落ち着いた状態となるのは大体3か月程度が目安となりますが、術後の大きな変化としてはこのあたりで落ち着くものとなります。

なるべく定期的な検診を行いましょう

人工乳腺による豊胸手術では、カプセル拘縮が発生していないかなどの確認のため年に1回など定期的な診断を行うなどした方が、より長期的に良好な状態を保てるといえます。
モティバなどのバッグでは拘縮が引き起こされる可能性は低くなっていますが、マッサージなどによってよりリスクを低くする事ができますので、医師の指示に従って術後のケアや定期的な診断を受けるようにしましょう。

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ヒアルロン酸注入による豊胸手術の術後経過について

ヒアルロン酸注入は、他の方法と比べて術後のダウンタイムも特に必要なく、副作用が出るとしても注射による内出血や腫れ程度となります。
ただし、注入したヒアルロン酸は術後1ヶ月程度かけて状態が安定していく形となりますので、それまでの期間はなるべく強い衝撃を与えたり、圧迫したりしないようにする必要があります。

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マンモグラフィーなどの検査について

豊胸手術を行う上で、乳がん検査が受けられるかどうかが気になるという方も多いと思います。
脂肪注入やヒアルロン酸注入による豊胸で、完全に定着した後であればマンモグラフィー検査を受けても問題ありませんが、インプラントバッグによる方法の場合は、バッグの破損などの可能性がありますので検査を受けられません。
ただし、乳がんの検査が全く受けられないというわけではなく胸部レントゲンやエコー(超音波)検査は可能ですので、豊胸手術を受けている事を伝えて適した検査を行ってもらうようにしましょう。
なお脂肪注入やヒアルロン酸注入による方法ではマンモグラフィー検査を受ける事はできるものの、適切な診断が行いにくくなる可能性などはありますので、いずれにせよ豊胸術を受けている事は伝えるようにしましょう。

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術後は医師の指示をしっかり守って過ごす事が大切です

豊胸手術は術後の過ごし方によって最終的な仕上がりに大きな差が出る治療であり、また痛みが軽減するまでの期間にも違いが生じてきます。
今回ご紹介した内容は一般的な術後経過であり、治療の具体的な内容や治療によって必要となるケアや経過は異なりますので、治療した医師の指示をしっかり守って過ごす事が大切です。
せっかく受けた豊胸手術の結果を最善のものにするために、術後1か月間はしっかりとケアを頑張ってみてください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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