コラム

COLUMN二重整形のデメリットはあるの? 美容整形を考えている人に知ってほしい知識を紹介

二重整形は美容整形の中でも特に人気で、毎日何十人もの方の相談や手術が行われていますが、やはり手術には良い面だけではなく注意しておかなければならないデメリットなども存在します。

今回は、「二重整形のメリット・デメリットは?」「二重整形すればバレない自然な二重になれるの?」「二重整形のクリニックを見極めるコツはある?」といったような、二重まぶたを美容整形で手に入れたいと考えている方の多くが持っている疑問に答えながら、整形を成功させるために知っておいてほしい知識をご紹介します。

二重整形のメリット・デメリットはあるの?

パッチリと美しく整った二重まぶたに憧れを持つ方は多いと思います。
二重整形は美容整形の中でも特に人気の施術で、美容整形の中でもダントツで症例件数が多い治療となっており、より良い結果を求めて日々術式の改良を行っている医師も多くいます。
そんな二重整形ですが、実際に行うメリットとデメリットについて質問をいただく事も多いので、簡単にご紹介します。

二重整形のメリット

二重整形を行う最大のメリットは、当然の事ではありますが常に安定した状態の二重まぶたを手に入れられるというものです。
二重まぶたを手に入れる方法としては美容整形以外にも、二重を作るメイク方法やトレーニングやマッサージで手に入れる方法などがよく紹介されていますが、メイクによる方法は当然一時的なものですし、トレーニングやマッサージによる方法は不確実で本当に二重になれるかどうかは人それぞれの目元の性質(遺伝)によって変わり、場合によっては二重になれないどころか、目元の筋肉などにダメージが加わってまぶたが垂れる「眼瞼下垂」という状態になってしまう場合もあります。

一方で二重整形には「埋没法」「切開法」といった手法がありますが、そのどちらで行っても「生まれつき二重まぶただった人」と同じようなまぶたの構造を作る事ができますので、自然でかつ安定した状態の二重まぶたを手に入れる事ができます。

メイクによる方法はどうしても「生まれついての二重まぶた」とは異なる構造になるため不自然な部分がありますが、美容整形であればその心配は不要。
よく「美容の医師であれば二重整形を見破れるか?」といったような質問がされる事もありますが、しっかりと無理なく自然な形で手術した二重まぶたについては、たとえ日々多くの症例を手掛け、見ている医師だとしても見分ける事はできないでしょう。

たった1日の手術、そして短期間のダウンタイムだけで理想の目元が手に入り、その後の生活の満足度が向上するという点が、二重整形の何よりのメリットであるといえるでしょう。

二重整形のデメリット

一方で、二重整形のデメリットはどうでしょう。
ほとんどの場合、二重整形を行う事でのデメリットというのは存在しませんが、強いて言うならばやはり手術である以上一定のリスクとして下記のようなものが考えられますので、これがデメリットとして挙げられるでしょう。

ドライアイや視力低下など、眼球が刺激される事によるトラブル

二重整形のリスクとしてよく紹介されるものが、ドライアイなどの後遺症です。
これは、特に埋没法での施術を行った際にまぶたへ埋め込んだ糸が眼球に触れるようになってしまう事で、眼球が刺激を受けて傷ついて引き起こされてしまうというような内容です。
埋没法ではまぶたの表面と裏側を糸で結ぶ形になり、その糸を結ぶ「糸玉」がどこかに作られる事になるのですが、これが眼球側に作られる事でこうしたトラブルが発生しやすくなるとされています。

ただし、たしかにこのようなリスクが全くないわけではないのですが、そもそも埋没法というのは糸を皮膚に「埋め込む」形で設置するのであって、糸玉が眼球を傷つけるような位置に出てくる事自体が失敗といえるような内容ですので、きちんと施術されていれば心配するような事はほとんどありません。
同様に、糸玉が眼球側ではなくまぶたの表面側に設置される事で「糸玉が見えてしまいバレやすくなる」といったリスクが挙げられる事もありますが、やはり糸玉は皮膚に埋め込まれる形となるため、目立つ事はありませんのでこちらも心配する必要はあまりないといえます。

筋肉に負荷がかかって眼瞼下垂が促進される

埋没法の糸玉が眼球付近に作られる事でドライアイのリスクが懸念される事があると紹介しましたが、埋没法では糸を結ぶ位置が眼球に近い位置である「瞼板」である方法と、それより上部、眼球とは触れにくい位置で、まぶたを持ち上げる筋肉である「眼瞼挙筋」である方法があり、それぞれ瞼板法、挙筋法と呼ばれます。

眼球へのダメージを防ぐ目的や、瞼板法では作りにくいような幅の広い二重まぶたを実現したい際に用いられるのが「挙筋法」で、この方法であれば糸がそもそも眼球よりも上の位置にとめられるため、前述したようなリスクはなくなります。

一方で、挙筋法ではまぶたを持ち上げる筋肉に糸をかけるため、筋肉への負担が大きくなったり血流が悪化されたりといった問題が引き起こされ、筋肉がダメージを受ける事でまぶたを持ち上げる力が弱ってしまい、まぶたがしっかりと開かなくなる「眼瞼下垂」という症状に繋がるリスクがあるとされています。

ただし、こちらも挙筋法によってまぶたを持ち上げる箇所が増えたところで、今まで持ち上げる支点が1つだったものが2つになるだけで、そもそも挙筋が瞼を持ち上げる力のかかり方については変わりませんので、筋肉への負担が増加するという事は特になく、あるとすれば糸のかけ方がきつすぎて挙筋周囲を圧迫して血流を阻害してしまう事でのトラブルですので、適切な施術が出来ていない場合のトラブルだといえるでしょう。

まぶたに厚みがあるなどで埋没法では施術が難しいような方が無理やりに埋没法で施術をしたり、実現可能な範囲を超えたような二重幅を作ろうとすると糸や組織にかかる負荷が強くなってこうしたトラブルに繋がりやすくなりますので、適した施術方法にて行う事が大切です。

ハム目など不自然な目元になる

二重整形を行った結果、二重のラインとまつげまでの間がぷっくりと膨らんだ、いわゆる「ハム目」になってしまったというように、不自然な目元になってしまうケースがありますが、これはやはり手術が失敗しているというパターンだといえるでしょう。 適切な手術が行われていれば、自然な二重まぶたになりますのでこうしたトラブルが引き起こされる事はなく、医師の技術力不足か事前のカウンセリング不足によって患者様の要望が適切に把握されていないケースだと考えられます。

しかしそうではなく、実は医師がしっかりと案内をしていても、患者様側の強い希望で無理のある治療を行った結果としてトラブルが発生したというケースもよくあるパターンです。
「こんな二重になりたい」「この施術方法でやってほしい」
というような要望をもって多くの方はカウンセリングを受けられますが、元々の目元の形状や特徴、理想とする目元の形によっては、どうしても要望通りに全てを叶える事が困難で、希望されている施術以外の治療を組み合わせたり、無理のない範囲のデザインを提案したりといった形で医師は対応をおこなっています。
ただ、やはり患者様の視点でいえば「長年思い描いてきた理想」であったり、予算的な限界があったりという部分で、無理を承知としてそのまま施術を受け、結果として完全には達成できなくなってしまうという結果になってしまう事も一定数存在するのです。

なるべく早く、そしてなるべく低価格で理想を実現したいという想いは当然ではありますが、無理をするとリスクが増えてしまう場合もありますので、医師とよく相談して心から納得できる内容、そしてタイミングで施術を受けるようにしましょう。

元の目元に戻せない

二重整形には糸でとめるだけの「埋没法」と、まぶたを切開して余分な脂肪などを除去し、皮膚と筋肉などを縫い合わせて二重のラインを作る「切開法」がありますが、とくにこの切開法による手術を行った場合は、組織を除去してしまっていますので完全に元のまぶたに戻す事は困難です。
二重のラインが理想通りではない場合に再手術は可能ですが、二重の幅を狭めたいなどの再手術は難しいなど実現可能なデザインにも限りがありますので、切開法で施術を行う際は将来的な事もしっかり考えてデザインを決めるようにしましょう。

一方で、埋没法については糸でまぶたをとめているだけですので、その糸を除去してしまえば元の状態に戻せるとされています。
ただし、これもある程度の期間が経過してしまうと組織の癒着などがおこってしまい、糸を外しても完全に元の状態に戻らないケースはありますので、手術からすぐに戻したい場合は対応可能というくらいに考えておきましょう。
また、埋没法を行っている場合にデザインの調整を行いたい場合、二重の幅を広げたい場合には新しく糸をとめなおすなどで対応ができますが、二重の幅を狭くしたいという場合には糸を除去する必要がでてきます。
埋没法は皮膚に糸が埋め込まれた状態であり、医師であってもその糸を見つける事は簡単ではありませんので、糸の除去などを含めるとある程度難しい手術となって金額も上がってしまいます。埋没法であっても、常に気軽にやり直しができるというものではありませんので、やはり最初の手術時にしっかりと最終的に作りたいデザインを固める事が大切です。

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バレない二重まぶたになるためには「無理をしない」

二重整形のリスク、デメリットについてご紹介しましたが、トラブルを回避し、バレない二重まぶたを作るためには「無理をしない」という事が大きなポイントとなります。

最近では非常に手軽な価格での二重整形などがCMなどで流れている事もあり、とにかく低価格で、すぐにでも理想的な二重を手に入れたいという方が多くいらっしゃいます。
しかし、二重整形は「まぶたの厚み」「皮膚の固さ」「筋肉の状態」など受ける方の元々の性質や、生活習慣、そして「二重の幅」「二重の形状」といった理想的なデザインによって最適な治療法が決まるものであって、必ずしも低価格の内容で理想が実現できるわけではありません。

それでも「無理をしてでもこの方法でやる」という形で進めてしまうと、その無理が災いしてトラブルに繋がってしまい、結果として再手術でよけいにコストがかかったり、修正が不可能な状態になってしまったりといった状態になる場合もありますので、とにかく医師とじっくり相談して、無理のない最適な治療法を選択する事が、自然で安定した理想的な二重まぶたを手に入れるためのポイントになるといえます。

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二重整形成功のためには医師選びが重要

理想的な二重まぶたを手に入れるためには医師とじっくり相談する事が大切となりますが、その前段階としてしっかりと信頼できる医師を選ぶ事も重要です。

医師の腕前は治療を受けたい側からはどうしてもわかりにくい部分が多く、一つの参考として紹介されている症例写真などを見る方法はありますが、これも全ての症例が紹介されているわけではありませんので、完璧な指標とはいえません。 実績が豊富な医師を選ぶ事が重要なのは確かなのですが、これも例えばとにかく同じ手法で件数だけを繰り返し行った医師と、一人ひとりの状態に合わせて最適な治療を行っている医師では得られる経験の量も大きく異なりますので、治療件数が多いかどうかだけでは判断できません。

それではどのように判断するかという事になりますが、一つの手法としては、専門医資格の保有状況や学会の所属状況が挙げられます。
専門医資格というのは、その分野について一定期間研修・実践を行い、ある程度の実績を積んでから認定を得るものですので、美容整形の分野でいえば形成外科の専門医資格を保有していれば一定の技術が認定されているという事になります。
また学会の所属についても、ある程度適切に活動を行っている事が前提となりますので、美容外科学会などに所属している事は一つの裏付けといえるでしょう。

ただし、それでもやはり完璧な判断基準とはいえず、最終的な判断基準として重要となるのは、結局のところ直接カウンセリングを行った上での信頼感です。
二重整形が手軽なイメージの治療にはなってきたとはいえ、やはりこれは医療行為であり、一人ひとりの体質や目的に応じて最適な手術方法は千差万別です。
これを適切に診断し、最適な施術方法を考えていくのがカウンセリングですので、とにかくここを重視して、しっかりと要望をくみ取って、最適な治療法を提案してくれるような信頼できる医師を探すようにしましょう。
美容整形は多くの場合で急がなければならないというものでは無いかと思いますので、一つのクリニックだけではなく、複数のクリニックで相談してみて、その中で最も信頼できるような場所を選ぶという方法をとるのも良いでしょう。焦って決めるのではなく、余裕をもって信頼できる医師を見極める事が、満足できる結果につながります。

逆に、施術の相談をするのが医師ではなくカウンセラーなどのクリニックは注意が必要です。
こうしたクリニックでは、治療の内容が個人個人に沿ったものではなく、パターン化されたメニューで選ぶ状態になるため、理想的な目元の実現に最適な治療方法が選択されにくく、また医師の症例件数が多かったとしても、決まったやり方に従っているだけであればそれが豊富な経験とは言えない状態が考えられます。
とにかく低価格で受けたいという希望があり、その金額感に適した内容であれば良いともいえますが、結果としてデメリットが多い施術となってしまう可能性もありますので、リスクも含めてよく検討しましょう。

二重整形を成功させるためには、良い医師選びが重要です。
多くのクリニックが事前の無料カウンセリングを行っていますので、まずはすぐに治療をすると決めずに、気になるところに相談してみてはいかがでしょうか。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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