コラム

COLUMNハイフ(HIFU)治療の痛みはどのくらい? 痛みと効果は相関している? 痛みを軽減する方法は?

高密度焦点式超音波とよばれる技術を使用して、しわやたるみといった年齢によって生じる肌トラブルを解消する治療として人気のハイフ(HIFU)。
メスを使わず皮膚表面を切開したりする必要が無いのにしっかりとリフトアップ効果が得られると人気ですが、一方で治療についての痛みが強いという意見も多く、心配されている方も多くいらっしゃるかと思います。
今回はそんなハイフ治療について、施術中や術後の痛みがどの程度なのか、また痛みを軽減する方法があるのか、そしてよくご質問いただく「痛みが強い方が効果が高い」という内容が真実かどうかを解説していきます。

ハイフ治療は痛みがある?

ハイフ治療について多くの方が心配されている「痛み」についてですが、実際のところほとんどの方がある程度の痛みを感じる治療であるという事は間違いありません。

そもそもハイフ治療というのは、高密度焦点式超音波という技術を使用する事で肌の内部に熱を送り込み、その熱で細胞を軽い火傷のような状態にするという治療方法です。
この「軽い火傷」状態を作る事で、人体の機能として備わっている回復力を引き出して肌細胞の再生力を高める事ができるのです。
しかし、軽い火傷状態を作るくらいの熱を肌内部に送りこむわけですから、熱が集まった箇所では神経が熱さを感じ取り、それを痛みとして認識します。これがハイフ治療の施術において痛みを感じる理由です。

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痛みを感じなかったという人もいる?

上記のようにハイフ治療ではある程度の「痛み」を感じるのが通常なのですが、中には「全然痛くなかった」「温かいくらいだった」という体験談もよく耳にします。
これは、実際には多少チクチクするような痛みなどはあったにせよ、治療を受けた方が「痛い」と強く感じるような痛みはなかったという事かと推測されますが、その人の感覚としては全く痛みが無いような施術も可能だったという事になります。
では、痛みを感じやすいハイフと、そうでないハイフはどのような違いがあるのでしょうか。

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ハイフ治療で感じる痛みのタイプは大きくわけて2種類

ハイフ治療で感じる痛みの種類は、大きくわけて下記の2種類に分類する事ができます。

皮膚の奥がチクチクするような痛み

ハイフの照射を行うと、皮膚の奥に熱がたまって瞬間的に60~80度程度の高温になります。高温になるのは一瞬ですが、この熱が神経に伝わる事で痛みとしての信号が発生して脳に伝わります。
これにより、肌の奥がチクチクと刺されるような痛みを感じるのですが、照射する部位によっては神経が集中している場所などでは痛みを強く感じる事もあります。
皮膚表面は痛みが無く皮膚の奥に刺激があるため、強い痛みを感じるケースでは「ポップコーンのようなものがはじけるような痛み」と表現されることもあるようです。

ほとんどの場合は我慢できる程度の痛みではあるのですが、どうしても耐えられないような痛みの場合には火傷や水膨れなどの副作用リスクも高まってしまいますので、医師や施術者に伝えて照射出力を下げるなどの対応をしてもらいましょう。

ズーンと骨に響くような痛み

皮膚が薄く骨までの距離が近いような部位の施術では、ズーンと骨に響くような痛みを感じる事もあります。

ハイフの照射は肌の深い場所まで熱を届けられるのが特徴で、深い部分だと表面から4.5㎜程の箇所に熱を与える事になります。
この4.5㎜というのはSMAS層という表情筋の筋膜部分を狙ったものになるのですが、場合によっては照射した超音波の一部が近くにある骨に届いてしまう事があります。
骨は骨膜という痛みを感じる神経が通った部分があるため、この骨膜に超音波が当たってしまうとズーンと響いたり、ズキズキと感じるような鈍い痛みを感じます。

特に皮下脂肪が少ない方や皮膚が薄い箇所などでは骨に届いてしまう可能性が高くなるため、頬骨の周囲や額などに照射を行う際にこうした痛みを感じるという方は多くいらっしゃいます。

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痛みを強く感じたり弱く感じたりする要因

ハイフ治療の痛みを強く感じたり、弱く感じたりする要因としては下記のようなものが挙げられます。

照射出力による違い

ハイフでは発生させる熱エネルギーの強弱を、ハイフ照射の出力によって調整します。
出力を上げればそれだけ強い熱エネルギーが生じる事になりますので、当然痛みも感じやすくなり、逆に出力が弱くなれば熱も弱く、痛みを感じにくくなります。

出力が弱すぎるとハイフの効果を十分に発揮できなくなってしまいますが、逆に強すぎても火傷や腫れといった副作用リスクの他、炎症や色素沈着といったトラブルにもつながる可能性が高まってしまいますので、肌質や目的に合わせて最適な出力で施術を行う事が大切です。

照射する深さ(深度)

前述の通り、ハイフの痛みは皮膚内部が熱をもった際のチクチクした痛みと、骨に超音波が届く事で生じるズキズキという痛みの2種類です。
ハイフでは多くの機器で1.5㎜という浅い層を狙って施術を行うためのカートリッジと3.0㎜や4.5㎜という深い層を狙って施術を行うためのカートリッジが用意されていますが、骨に響くような痛みは深い層を狙った施術で特に生じやすいものです。
浅い層を狙った施術ではこういった痛みを感じるケースは少ないですが、熱によるチクチクとした痛みは感じる事があります。

肌のコンディション

施術を受ける際の肌のコンディションによっても痛みを感じやすくなる場合があります。
例えば施術前に強い紫外線を浴びて日焼けに近い状態になっている肌の場合、肌が紫外線によるダメージで乾燥していたり敏感になっていたりしますので、ハイフ治療で熱が与えられる事で強い痛みを感じやすくなります。

人による痛みの感じ方の違い

ハイフ治療による刺激の度合いは同じでも、人によって痛みの感じ方というのは大きく異なります。
これはそもそも痛みに強い、弱いといった違いだけではなく、元々どの程度の痛みを想定していたかという気持ちの面にも左右されるでしょう。

例えば医療脱毛やサーマクールなど他の皮膚治療も受けた事があって、美容施術での痛みというのがどの程度かを知っている方からすれば、最近のハイフ治療は全く痛みが無いようなものだと認識される事が多いかもしれません。
一方で、これまで全くそういった治療を経験しておらず、治療の刺激や痛みがどの程度か知らないという方にとってみれば、少しの痛みでも想定を大きく超えた痛みと感じる事もあるでしょう。

人の体験談などを参考にする場合は、その人がこれまでにどんな治療を受けているのかなど、経験の差についてなども含めて参考にしてみると良いかもしれません。

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照射部位による痛みの違い

ハイフ治療の痛みは照射部位によっても感じ方が異なります。
部位毎にどのような痛みが生じやすいかをご紹介します。

頬は触ってみればわかるように骨が比較的近い部分にあるため、特に頬骨の上あたりは皮膚の痛みと骨の痛みの両方を感じやすい部位だといえます。
中でも、元々顔に皮下脂肪が少なく痩せている方は骨に超音波が伝わりやすく痛みを生じやすくなります。
脂肪が少なかったり、たるみが元々少ない方はハイフによってひきつれ感が強くなりすぎる場合もありますので、適応かどうかしっかりと医師と相談するようにしましょう。

額も皮膚が薄く脂肪がつきにくい箇所のため、骨に響くような痛みを感じやすい部位です。
治療後に髪の毛が触れる刺激などでの炎症もおこりやすい箇所なので、痛みを感じるような場合は無理をせず出力の調整をお願いした方が良いでしょう。

目元

目元は皮膚が薄いため、ほとんどのケースで2.0㎜などの専用のカートリッジで施術が行われます。
皮膚は薄いのですが出力なども専用で設定されるため、あまり強い痛みを感じる事はないでしょう。

フェイスライン、あご

フェイスラインやあごは脂肪もつきやすく皮膚に厚みがでやすいため、あまり強い痛みを感じにくい部位で、リフトアップ効果を実感しやすい箇所でもあります。
多少のチクチクとした痛みを感じる事はありますが、我慢できないような痛みになるケースは少ないでしょう。

ボディ(皮下脂肪)

ハイフは皮下脂肪を減少させる目的でボディへの施術も行われます。
痛みを感じる神経の少ない脂肪層への照射になるため、温かさを感じる程度で特に痛みは感じないで施術を受けられたという方が多いです。
ただし、元々脂肪が少ない方の場合は脂肪層だけではなく皮膚などに熱が伝わる量も多くなるため、痛みを感じやすくなる場合があります。

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痛みを軽減するためには?

ハイフ治療で痛みをなるべく避けたいという場合には、下記のポイントに注意しましょう。

なるべく痛みの少ないマシンを選ぶ

ハイフは様々な機器があり、それぞれ効果や痛みの出方に特徴があります。

ハイフといえばウルセラという方も多いですが、ウルセラは最初期から導入されているマシンだけあって、どちらかというと効果重視であり痛みはやや強い機器であり、ハイフが痛いという体験談はウルセラでの施術を受けているケースが多いといえます。

ウルセラよりも後継機である様々なハイフ機器では、照射のエネルギーをウルセラほど集中させないようにするなどの調整により施術の際の痛みを軽減したり、施術にかかるスピードを早くして痛みを感じる時間をなるべく短くしたりという工夫がされているものがほとんどです。
治療効果という点では熱を一点に集中させるウルセラと比べればやや弱かったり、持続期間が短かったりというものもありますが、その分価格も抑えられているなど治療を定期的に受ける場合のストレスが少ないといったハイフも多く出ていますので、痛みを避けたい場合はこうしたマシンを選ぶのも良いでしょう。

症例が豊富で技術力のある施術者のクリニックを選ぶ

ハイフ治療では、照射の際の角度や出力の設定など医師や施術者の知識、技術力による効果の差がでます。
痛みについても同様で、痛みが強い箇所への対応方法などは十分に経験があるかどうかで変わってきますので、なるべく経験が豊富で安心できる医師やスタッフの在籍しているクリニックを選ぶようにしましょう。

麻酔を使用する

ハイフ治療でも、痛みを軽減するために麻酔を使用する場合があります。
皮膚治療で行われる麻酔は主に笑気麻酔や麻酔クリームによる表面麻酔ですが、笑気麻酔は少し酔っぱらった時のように間隔が鈍くなって痛みを感じにくくなるもので、麻酔クリームは皮膚表面が麻痺したような感覚になって痛みを軽減します。
ただ、ハイフ治療は皮膚表面ではなく皮膚の少し深い部分で痛みが生じる治療のため、表面麻酔である麻酔クリームでは十分に痛みを軽減できない事もあります。
痛みの感じ方や麻酔によってどの程度痛みが軽減できるかなどは、体質や施術内容などによっても変わりますので、医師とよく相談して使用する麻酔の内容などを決めるとよいでしょう。

痛みが強い場合は出力を下げてもらう

ハイフの照射がされた時に、強い痛みを感じても我慢した方が良いという事はありません。
痛みが強いという事は熱による刺激が強すぎるという事ですので、無理に痛みを我慢してしまうと火傷や水ぶくれ、腫れや炎症、場合によっては神経の損傷などのトラブルに繋がる可能性が高くなります。
また、痛みを我慢していると筋肉が強張った状態での施術になるため、ハイフ治療の効果も十分に得られなくなってしまう可能性があります。
リラックスして受ける事が難しいほどに痛みが強いと感じたら、無理をせずしっかりと施術者に伝え、出力を下げてもらうようにしましょう。

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痛い方が効果は出るの?

よくある勘違いで、ハイフを含めて照射系の治療は「痛い方がより効果がでやすい」と考えている方が多くいらっしゃいます。
確かに、治療の効果が出てくるまでの経緯を考えれば「痛みがある=しっかりと施術の影響がでている」という事になるため、効果も出やすいと考えられなくもないのですが、実際には痛みの強さと効果の強さは相関しているわけではありません。
痛みを感じるのは神経に熱などの刺激が伝わる事によるものであり、例え痛みが全くなかったとしても、熱刺激が治療目的の部位にしっかりと届いていれば、効果はしっかりと発揮されます。
逆に、熱の刺激が本来目的としている箇所ではない部分に集中してしまった場合、痛みが強くても効果が出にくいといった状態になる事も考えられます。
痛みの強さは効果の高さとイコールではありませんので、痛みを無理に我慢するのではなく、痛みは抑えながら治療経験の豊富なクリニックで効果的な治療を受けるようにしましょう。

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術後に痛みは続く?

ハイフ治療の後は、場合によって少しヒリヒリするような、日焼けに近いような痛みを治療当日中に感じる事があります。
この痛みは翌日にはおさまる事が多く、大多数の方は翌日以降は特に痛みもなく通常通り過ごす事ができます。仮に翌日まで痛みが多少残っていたとしても、長くて2日程度でしょう。
また、こうした痛みは多少気になる程度の強さであって、日常生活に不便が生じるような強さではありません。

一方で、治療の翌日や2日後くらいから筋肉痛のような痛さや重さを感じる事があります。これは熱によって損傷した部位の回復が始まっているためで、こうした痛みも数日後にはなくなります。

治療後の痛みはかなり軽微な程度で収まる事がほとんどですが、強い痛みを感じるような場合はやけどなど副作用が生じている可能性がありますので、早期に治療を受けたクリニックなどに相談をしましょう。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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