コラム

COLUMNボトックス注射のリスクはある?主な9つの副作用リスクと対策法

ボトックス注射とは、美容分野で用いられる治療法の一種で、手軽にできるプチ整形のひとつとして非常に人気となっています。
主に、筋肉の動きを一時的に抑制する効果があり、これにより表情筋によって様々な悩みを解消する事ができます。

ボトックス注射とは

ボトックス注射はボツリヌス毒素という成分を使用した注射治療をさします。
ボツリヌス毒素には神経の働きを阻害する作用があり、この毒素を安全な濃度に薄めて精製した薬剤を注射する事で、脳から筋肉に伝わる信号を抑制して筋肉の動きを抑制します。
ボトックス注射で筋肉の動きを抑制する事により期待できる効果はシワの改善や筋肉痛の緩和などがあります。
ボトックス治療の効果には個人差がありますが、注射の後に筋肉の動きの抑制が開始され、治療後1週間程度からシワの改善などの効果が徐々に表れます。
効果は永続的ではなく、数か月から半年程度で筋肉の動きが元に戻り、筋肉の使い方が術前と同じであればシワなどの状態についても元に戻っていくため、美容効果を維持したい場合は定期的に施術を受ける必要があります。

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ボトックス注射の主な副作用およびリスク9つと注意点

ボトックス注射は、しわやたるみを改善するために広く用いられている美容治療ですが、その一方で副作用やリスクについて心配されている方も多いと思います。
ボトックス注射の主な副作用やリスクは下記の9点となります。

1. 施術中に痛みを感じる

ボトックス注射は、針を用いて薬剤を筋肉に直接注入するため、施術中に痛みを感じることがあります。
痛みを感じるのは注射針を刺す際のチクっとした痛みと、薬剤を注入する際のジンワリ広がるような痛みで、痛みの程度は個人差がありますが、我慢できないほど強い痛みが生じる事はありません。
ただし、治療目的によっては注射を行う回数が多く、連続した痛みにストレスを感じる方もいらっしゃるため、局所麻酔クリームを使用することで痛みを軽減するといった方法をご案内する事もあります。

2. 術後に痛み・腫れ・内出血などの症状が現れる

術後には、注射部位に痛み、腫れ、内出血などの症状が現れることがあります。これは注射針によって皮下の毛細血管や細胞が傷つく事などによって生じるものです。
これらの症状は通常一時的で、数日から1週間程度で自然に治まることがほとんどです。しかし、体質などによっては症状が長引く場合もありますので、2週間ほどが経過しても改善しない場合は担当の医師に相談することをお勧めします。

3. アレルギー反応が起こる

ボトックス注射に使用されるボツリヌス毒素は、稀にアレルギー反応を引き起こすことがあります。
といっても、重度のアレルギー反応が生じるというケースはほとんど無く、軽度の赤みや腫れ、痒みといった症状が出るケースが大半です。
アレルギー症状は内服薬による軽減なども可能です。

4. 頭痛が生じる

ボトックス注射後に頭痛が生じることがあります。これは、薬剤が筋肉を弛緩させる作用によって頭部の血流が阻害される事などによって引き起こされるものです。
通常、頭痛は軽度で、数日で自然に治まりますが、持続する場合は医師に相談してください。

5. 硬いものが噛みにくい

小顔になる事を目的としたエラボトックスでは、ボトックス注射が顎関節周辺、噛みしめるための筋肉「咬筋」に影響を与えるため、硬いものが噛みにくくなることがあります。
この症状の改善については時間経過によってボトックス注射の効果が薄れ、筋肉の動きが戻ることで改善されるのを待つ必要があります。
硬いものが噛みにくくなるだけではなく、食事の際に顎が疲れやすくなることで食事量が減少するなどの影響に繋がる事もあります。

6. 左右非対称になる

ボトックス注射の効果が左右非対称に現れることがあります。
これは医師が注射を行う際に注射量のバランスが取れていないケースなどで生じますが、そもそも筋肉のボトックス注射に対する反応や筋肉のつき方は個人差が大きいため、完全な左右対称を目指す事は困難であり、非対称な状態を改善するためには医師の知見や技術が非常に重要となります。
左右非対称が気になる場合は、追加治療でバランスを取る事も可能ですので、担当の医師と相談してご検討してください。

7. 眼瞼下垂(瞼のたるみ)

まれに、ボトックス注射によって眼瞼下垂(瞼のたるみ)が生じることがあります。
これは、眉の動きを調整する目的での治療を行った場合に、薬剤が周囲の筋肉に影響を与えた場合などで起こります。
また、眼瞼下垂の症状が新しく引き起こされるというケースではなく、そもそも眼瞼下垂があり、目を開く際に眉を上に持ち上げるような形になっている方は注意が必要です。
眼瞼下垂の方は瞼を持ち上げる「上眼瞼挙筋」という筋肉の働きだけでは十分に目が開かないため、視界を確保しようとおでこや眉を持ち上げる筋肉も同時に動かす事で目を開いている事があります。
このような状態にも関わらず、おでこのシワを改善する目的などで眉を持ち上げる筋肉の働きを抑制してしまうと、目を十分に開く事が出来なくなってしまいます。
眉周囲へのボトックス注射を受ける際には、こうしたトラブルの可能性が無いかどうかをしっかり医師に相談してから治療を受けるようにしましょう。

8. スポック・ブロー(眉尻のリフト)

ボトックス注射後に、眉尻が持ち上がる「スポック・ブロー」が生じることがあります。これは、筋肉のバランスが崩れることによって引き起こされます。
適切な注入量や注入部位であればこうしたトラブルが発生する事はほぼありませんので、症例が多く適切な注射を行える医師による施術を受ける事が重要です。

9. 表情がぎこちなくなる

ボトックス注射で多いトラブルのひとつが、治療後に表情がぎこちなくなってしまうといういものです。
ボトックス注射は狙った特定の部位の表情筋の動きを抑制する事で効果を発揮する治療なのですが、そもそも表情シワなどが出来るのは「いつも過剰に動かすクセがある筋肉」がある場所であり、いつも無意識的に動かしている筋肉の動きを抑制するように注射するという事になります。
そのため、いつも通りの過ごし方をしようとすると「いつものように表情が動かない」と感じやすく、その違和感から表情がぎこちなくなってしまいやすいという面があるのです。
ある程度の時間が経過すれば筋肉が抑制された状態に慣れていくのでぎこちなさは改善されていきますが、一定期間はどうしても違和感が生じると思っていた方が良いでしょう。

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ボトックス治療のリスクを避けるための術後の注意点

ボトックス治療のリスクを避けるためのポイントとしては、症例経験が多く技術力のある医師の治療をうけるという事がまず大切であるといえますが、それ以外にもいくつかのポイントがあります。
その一つが術後の過ごし方で、特に注意したいのは「術後に注入部位を触らない」事と「術後に体が温まる事をしない」事です。

術後に注入部位を触らない

ボトックス注射によって注入した薬剤は、一定時間注入箇所にとどまって効果を発揮していきます。
そのため、注射直後に患部を揉んでしまうなど薬剤を散らす行為をとってしまうと、薬剤が周囲に拡散して狙った治療効果が得られなくなってしまいます。
場合によっては本来薬剤の注入を行ってはいけないような筋肉に作用してしまう事も考えられ、例えば上述の眼瞼下垂の症状が出るなどといったトラブルに繋がるなどの可能性があります。
注射の後、少なくとも当日と翌日については患部になるべく触れないようにしましょう。マッサージのような強い刺激だけではなく、洗顔なども極力優しく行って刺激を避けるようにしましょう。

術後に体が温まる事をしない

術後に激しい運動やサウナなどの体が温まる行為を行う事もNGです。
こうした行為は血流を促進するため、やはり薬剤が周囲に分散してしまう可能性がある他、ボトックスの薬剤は熱によって作用が低下する性質を持つため、サウナなどで高温になってしまうと注射の効果が薄れて十分に治療目的が果たせなくなってしまう可能性が出てきます。
少なくとも注射から24時間以内については、サウナや高温での入浴など、高熱になるような行為は控えましょう。

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手軽な治療こそ、医師選びが大切

ボトックス注射は非常に手軽で有用な治療ですが、副作用が生じる可能性もあります。
治療そのものが手軽に行える事から、十分な知識や技術があると言えない医師が治療を行っているようなケースもみかけますが、トラブルが生じた場合は治療効果が無くなるまでの一定期間そのままで過ごさなくてはならなくなってしまいます。
リスクを避けるためには症例が豊富で適切な治療を行える医師の治療を受ける事が重要ですので、医師やクリニックをしっかりと選ぶようにしましょう。
また、実際に施術を受ける際は、医師と十分に相談し、安心して治療をうける事ができると思えるところで受けるようにしましょう。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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