コラム

COLUMN豊胸後にバッグ除去をする際に注意するべき5つのポイント

豊胸手術の一つでもあるシリコンバッグを挿入する豊胸術では、トラブルがあった際やデザインの問題、その他さまざまな理由によってバッグの除去を希望されるケースがあります。
「入れたバッグを取り除くだけ」と考えると簡単に感じるかもしれませんが、バッグ除去を行った後を良好な結果にするためには、やはり注意しなければいけない点がいくつもありますので、今回はその内容について解説いたします。

豊胸のバッグ除去が必要となる理由は?

シリコンバッグ豊胸で挿入されたバッグの除去を行う理由としては、下記のような理由が挙げられます。

カプセル拘縮をおこしてしまった

豊胸術の中でも、シリコンバッグ挿入の術式における特有の副作用リスクに「カプセル拘縮」があります。
カプセル拘縮は挿入されたシリコンバッグが体にとって「異物」として認識され、バッグの周囲にコラーゲン繊維などで出来た硬く厚い被膜が出来る事によってバッグ挿入箇所が硬くなったり、場合によっては歪んだ状態に固まってしまう状態を指します。
尚、バッグの周囲に被膜が出来る事自体は通常の反応であり、カプセル拘縮はこの被膜が何らかの影響で厚みを増していく事で生じるものです。

カプセル拘縮が引き起こされた状態となると、バストの自然な柔らかさが失われてしまう事や、場合によっては凹凸が目立ったりバスト全体の形が歪んだりします。
カプセル拘縮はある程度マッサージなどによって改善する事も可能ですが、症状が進行してしまっている場合は原因であるバッグを除去して症状の改善をはかる必要があります。

バッグの経年劣化

豊胸用のシリコンバッグは、その使用期限がだいたい10年程度とされています。
最近のバッグはより高品質になっている事などからこれよりも長期間の使用が期待できますが、それでも長期的にみれば経年劣化する事は避けられないため、劣化して破損などの恐れがあるバッグについては除去を検討する必要があるでしょう。
バッグの状態はエコー検査などで確認する事ができるため、定期的な検査を行う事も大切です。

バッグの破損

経年劣化の他、強い衝撃などによってバッグが破損してしまい、中身が外に出てきてしまうような場合についても除去が必要となります。
バッグの中身は生理食塩水やコヒーシブシリコンという柔らかいシリコン素材となっていますが、生理食塩水については中身が出てしまった際にはすぐ体内へと吸収されるため、バストの大きさが縮むなどして変化が分かりやすいでしょう。

一方でシリコンの場合、中身が漏れても体内へと吸収されるのではなくその場に留まる形となり、炎症などを引き起こしてしまう可能性があります。
炎症が悪化していくと乳腺への悪影響なども考えられるため、痛みなどを感じる場合は早めにクリニックへ相談しましょう。

仕上がりが気に入らないケースなど

挿入されたバッグ自体にトラブルがなくても、仕上がりのデザインが不自然など思い描いていた理想像と異なる事からバッグを除去したいと希望される方も多くいらっしゃいます。

挿入からすぐに元に戻したいと希望される方もいれば、挿入からある程度の年月が経過し、体型やライフスタイルの変化によって除去を希望されるという方もいらっしゃるように、バッグ除去を希望される理由は様々です。
デザインは気に入っていても、異物であるシリコンバッグを挿入しているという点がストレスとなって除去を希望される方もいます。

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豊胸バッグの除去方法について

バッグ除去については、バッグの挿入時と同じようにワキを切開してそこからバッグを掴んで取り出すという方法が多く用いられます。
ワキのシワに合せて切開が行われるため、傷跡は1~2年程度で殆ど目立たなくしていく事が可能です。

ただし、挿入されているバッグの種類や位置などによっては脇からの除去が困難であるため、バストの下のラインに沿って切開を行い除去するというようなケースもあります。
この場合はワキよりは傷跡が目立ってしまう可能性がありますが、基本的にはバストの下側にできるシワに沿って切開が行われるため、やはり1~2年程度で殆ど目立たない状態にする事ができます。

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バッグ除去の注意点について

バッグ除去について良くいただく質問などから、注意してほしいポイントをまとめました。

1.バッグ除去は保険適用にはなりません

バッグの除去については、カプセル拘縮などの副作用トラブルが原因となって行われる事も多く、健康面への問題を改善させるための治療であるのだから「保険適用がされるのでは?」と考えられる方もいらっしゃいます。
結論として、美容目的の豊胸術として挿入されたシリコンバッグの除去については、原則として保険適用とはならず、自費診療となります。
そのため、バッグ除去の費用についてはクリニックによって料金が異なっており、平均して20~40万程度の費用がかかるものとなっています。

尚、乳がん治療における乳房の再建目的で行われたバッグ挿入については、バッグの除去や再挿入に保険が適用されます。

2.バッグ除去は治療を行ったクリニックでの対応の方が良い

多くのクリニックが、シリコンバッグ豊胸が他院で行われたものかどうかでバッグ除去の費用にも金額の差を設けています。
これは、他院で行われた手術の場合はどのようなバッグがどの位置に挿入されているのかなどの情報が少ないため除去手術の難易度が上がる事や、当然の事ながら定期的な検診なども行っていないため、除去を行うまえに詳しい検査などが必要となるケースが多いためです。

逆に言えば、手術を行ったクリニックであれば挿入されたバッグの状態やどのような手術が行われたかが詳しく把握できるため、比較的バッグ除去も容易に行う事ができます。

バッグを除去したいというタイミングでは、手術を行ったクリニックへの不信感などをお持ちのケースも多いかと思いますが、なるべく安全かつコストをかけずに解消するためには、まずは担当のクリニックに相談してみるのが良いでしょう。

3.ダウンタイムがそれなりにかかる

豊胸バッグの除去では、豊胸術の時と同じように切開が行われる形となりますので、術後のダウンタイムがそれなりに必要となります。
切開箇所は縫合して1週間程度で抜糸がされ、その後1ヶ月程度である程度回復し、最終的に1~2年程度かけて目立たなくなっていくものとなりますが、これに合わせて1週間程度は入浴が行えず、1ヶ月程度は激しい運動などを避ける必要があるなど生活への制限も必要です。

また、抜去を行った後は空間が残る事となりますので、組織を癒着させるためにしばらくサポーターなどによる固定が行われます。

このようにバッグ除去のダウンタイムはバッグを挿入する豊胸術の際と同じ程度のダウンタイムが必要となりますので、術後安静に過ごせるためのスケジュール調整を行いましょう。

4.完全に手術前の状態に戻るとは限らない

バストに挿入されていたバッグを除去する事で、豊胸術を受ける前のバストの状態に完全に戻るとは限らない点にも注意が必要です。
バッグ挿入によって皮膚が伸びている点や、被膜の形成によって内部が硬くなっている点などから、多くの場合でバッグの除去を行っても完全に元の状態に戻るわけではなく、バストにタルミや硬さを感じやすくなるといえます。

5.医師の技術力などによって手術の品質が異なる

バッグを除去するだけの手術ではありますが、やはり医師の技術力などによって結果は大きく異なります。

例えば切開部分の縫合が適切に行われるかどうかで術後における傷跡の目立ちやすさが変わりますし、場合によってはバッグの一部が被膜と癒着しているため、これを丁寧に剥がす技術や、バッグが破損しないように慎重に手術を行えるかどうかでトラブルとなる可能性も抑える事ができます。

適切な治療が行われるかどうかで術後の経過などに大きな差が生じますので、やはりバッグ除去であっても医師選びが重要になる事は間違いありません。

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バッグ除去の副作用やトラブル

豊胸のバッグ除去によって生じる可能性がある副作用やトラブルは下記の通りです。

内出血や痛み、腫れ

皮膚の切開や内部組織の剥離などを行っているため、内出血や痛み、腫れが生じる場合があります。
術後2~3日は痛みや腫れが強くでやすく、その後2週間程度で大部分が治まっていきます。

感染症

傷口や内部に菌が付着し繁殖する事で感染症が引き起こされるケースが考えられます。
清潔な環境で手術が行われる事だけではなく、術後のケアをしっかりと医師の指導を守って適切に行う事が大切です。

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バッグの入れ替えや脂肪注入への切り替えも人気

バッグ除去については、他のバッグへの入れ替えや脂肪注入豊胸への入れ替えも人気です。

バッグの入れ替えでは、最新の豊胸用バッグに入れ替える事で大きさは変えずにより柔らかく自然で、安全性も高い内容へのする事ができます。
もちろん、入れ替えのタイミングで更に大きくしたいというケースや、逆に少し小さめのものに変更したいというような対応も可能となります。

脂肪注入豊胸は特に人気の豊胸術の一つで、お腹などから採取した脂肪細胞をバスト内部に注入する事で、非常に自然な豊胸を行う事ができる治療法です。
注入された脂肪は80%程度が定着して残り続ける状態となり、自分の細胞として代謝するようになるため経年での劣化などもありません。(加齢による減少などはおこります) 豊胸用のシリコンバッグは経年劣化の兼ね合いなどからどうしても長期的には除去を検討が必要となりますが、入れ替え手術などを行う事で理想的なボディラインにより近づける事も可能です。
挿入されているバッグの状態や、なりたい理想像などによって最適な治療法は異なりますので、どのような手術がベストとなるのか、まずは一度専門のクリニックへ相談してみて下さい。

城本クリニックでは、症例経験が豊富で高い技術力を持つ医師がじっくりとお悩みを伺って最適な治療内容をご提案させていただいております。
もちろん手術を強引に迫るような事はありませんので、お悩みの方はまず一度お気軽にご相談いただければ幸いです。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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