コラム

COLUMNほうれい線が目立つのは予防できる? ほうれい線の悩みを対策する方法について

顔の中心部、鼻と口の横にあって深くなると強く年齢を感じさせてしまう要因にもなるほうれい線。
ほうれい線を薄くしたいというご要望は、アンチエイジング治療の中でも多くご相談いただく内容であり、ほうれい線の解消を行うための美容治療も複数の種類が用意されています。
今回はそんなほうれい線が目立ってしまう事を予防・対策する方法を中心にご紹介します。

ほうれい線とは

ほうれい線は、小鼻の横から斜め下方向に、「ハ」の字に伸びる溝の事で「鼻唇溝(びしんこう)」とも呼ばれます。
加齢などによって目立ってくる事の多いものですが、顔つきによっては若い方でも深く目立ってしまう事があります。

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ほうれい線が出来る理由は表情筋の境目

なぜこのほうれい線の部分に深い溝が出来てしまうのかというと、それは表情筋の境目がここにあるからです。
口の周りには口輪筋という口を開けたり閉じたりするための筋肉があり、これが口回りの皮膚や組織を支えていますが、ほうれい線の辺りから外側は「大頬骨筋(だいきょうこつきん)」という別の筋肉を中心に皮膚が支えられています。
そのため、大頬骨筋が何らかの影響で弱くなって下がってしまったり、大頬骨筋が支えている皮膚が下垂してくると、口輪筋との境目である部分にほうれい線が目立つ形となるのです。

加齢によって表情筋が弱くなるとほうれい線が深くなる

前述のように、ほうれい線の上側にある皮膚は大頬骨筋という表情筋によって支えられています。
加齢によって足腰の筋力が低下したと感じる方は多いかと思いますが、年齢を重ねると代謝能力(=新しい細胞が作られる能力)が弱くなるため、足腰に限らず表情筋も徐々に弱くなっていきます。
大頬骨筋も例外ではなく、筋力が弱くなって皮膚や皮下脂肪を支える力が低下してしまったり、筋肉そのものが伸びてしまうと、支えきれなくなった皮膚や皮下脂肪が口輪筋の上に被さるような形となるため、ほうれい線が深く目立つようになります。

筋肉だけではなく皮膚のハリが低下する事も影響する

ほうれい線が深くなる要因は筋力の低下だけではありません。
加齢によって代謝が低下すると、筋肉が弱るだけではなく皮膚のハリを保つコラーゲンやエラスチンといった成分もどんどん減少していくため、弾力やハリが無くなった皮膚は全体的に重力に従って垂れ下がるようになります。
ほうれい線の上部にある皮膚が垂れ下がってくると、当然の事ながら溝に覆いかぶさって影が濃くなり、ほうれい線がより深くみえるようになります。
皮膚にハリがなくなって毛穴のタルミが目立つような方の場合、皮膚の垂れ下がりが大きな原因になっていると考えられます。

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ほうれい線が目立つのを予防する方法

筋力や皮膚のハリは、何もしなければ加齢によって徐々に低下していく一方ですので、何も対策をしなければどんどん目立っていく一方です。
しかし、日ごろから適切なケアを行う事ができれば、その進行を抑えて目立たない状態を作る事もできます。

予防対策1:表情筋をエクササイズで鍛える

表情筋はエクササイズによってある程度鍛える事が可能な筋肉です。
大頬骨筋を中心に、ほうれい線部分を支える筋肉を鍛える事で、ほうれい線の溝を予防し、薄くしていく事ができます。

あいうえおと口を動かす運動

表情筋エクササイズとして分かりやすいのが、出来る限り大げさに「あいうえお」と口を動かしていくトレーニングです。それぞれの口の動きを10秒程度ずつ行う事で、表情筋を鍛える事ができます。
特に「あ」や「い」の動きをする際に頬あたりの表情筋を動かしている事が分かると思います。
口元を様々な形に動かす事で、色々な表情筋をしっかりとトレーニングしてほうれい線以外の悩みについても改善が期待できますので、1日に3セット程度、1セットにつき「あ」から「お」までを3回程度ずつ作るように実施すると良いでしょう。

口角を上げるトレーニング

人差し指や中指を軽く頬に当てて、口角を出来る限り上の方に持ち上げるように動かして10秒ほどキープします。
真上に上げるよりも、少し目尻側の方に向けて引き上げるようなイメージで持ち上げるとよりほうれい線のケアに適したトレーニングになるでしょう。
指を当てるのは筋肉がしっかりと動いているのを確認しながらトレーニングをするためのものですので、強く抑える必要はありません。
こちらも1日3セット、1セットに付き3回程繰り返すと良いでしょう。

予防対策2:紫外線対策をしっかりと行う

肌老化の8割が紫外線ダメージの影響によるものだと言われているくらい、紫外線による肌へのダメージは大きいものです。
強い紫外線は肌の深くまで浸透し、コラーゲンやエラスチンといった成分を作り出す細胞まで破壊してしまう可能性がありますので、しっかりと日焼け止めなどを活用して紫外線が肌内部まで入り込まないようにする事が大切です。
顔の中でも頬やほうれい線の周囲は紫外線を浴びやすい箇所なので、しっかりと対策をするようにしましょう。

予防対策3:保湿ケアをしっかりと行う

スキンケアの基本は保湿ケアです。肌が充分に保湿されていると紫外線や雑菌などへのバリア機能も充分に働きやすくなりますし、肌が柔軟に動くようになるため、シワのようなエイジングサインも残り続ける可能性が低くなります。

保湿ケアとしては化粧水や乳液などによって肌に充分な水分・油分を与える事も大切ですが、正しい洗顔を身に着けるという事も重要です。
肌は元々高い保湿能力を持っているのですが、強すぎる洗顔料を使用したり、熱すぎるお湯で洗顔したり、ゴシゴシと強くこするような洗顔をしたりと間違えた方法による洗顔を行ってしまうと、本来肌が持っていた保湿機能が失われて乾燥しやすい状態になってしまいます。
化粧水や乳液による保湿ケアも、ベースとなる肌の保湿能力があってこそ活きるものですので、洗顔から正しいやりかたを身に着けて効果的な保湿ケアを行うようにしましょう。

予防対策4:バランスの取れた食生活を心がける

どんなエイジングケアでも重要になるのが、バランスの取れた食生活です。
人の体は全て食事から補給した栄養素で作られていますので、偏食などによって栄養が偏っていると代謝能力が低下し、筋力の低下や肌のタルミも進行しやすくなります。
食事は何か体に良い栄養を沢山とれば良いというわけではなく、たんぱく質や糖質、脂質といった3大栄養素をはじめ、ビタミンやミネラルなどの微量な栄養素まで含めてしっかりとバランスよく接種を心がける事が大切です。

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ほうれい線を目立たなくする方法

ほうれい線がなるべく深くならないように予防対策を行っても、やはりどうしても加齢やその日のコンディションによっては目立ってしまう場合があります。
そんな時にすぐできるほうれい線を目立たなくする方法としては、下記のようなマッサージとメイクが挙げられます。

頬骨を持ち上げるように行うマッサージ

ほうれい線が目立つ要因は大頬骨筋などによって支えられている箇所が垂れ下がる事ですが、疲労などによって表情筋がコリ、動きが悪くなる事でほうれい線が目立つ状態になっている事があります。

ほうれい線部分を支える表情筋はこめかみの方からほうれい線に向かって伸びている筋肉ですので、頬骨の下側を沿うように、優しく親指の腹で押し上げるようなマッサージをすると、筋肉のコリがほぐれてほうれい線のケアが行えます。
マッサージは小鼻の横あたりから、軽く頬骨をこめかみの方に向かって押し上げるようなイメージで、少しずつ耳の方までマッサージをしていきましょう。

メイクで隠す

ほうれい線を目立たなくするためのメイクは、大きくわけて二つ。
一つはコンシーラーなどでほうれい線自体に明るめの色を乗せて目立たなくする事と、もう一つはほうれい線の開始部分である小鼻の溝をハイライトで目立たなくする事です。

ほうれい線自体を明るくする場合は、少し明るめのコンシーラーをほうれい線に対して斜めに、猫のヒゲを描くようなイメージで乗せてからしっかりとなじませます。
ほうれい線部分にだけコンシーラーを乗せようとすると色が集中しておかしくなりやすいので、周囲を全体的に明るく埋める事でほうれい線の影を明るく目立たなくしていきます。

ほうれい線全体をコンシーラーで目立たなくするのと合せて、小鼻の横の溝にはハイライトを入れていきます。
ほうれい線の開始点であるこの部分を明るくすると、それだけでほうれい線全体が薄く見えるようになるのでおすすめです。

また、ほうれい線部分だけではなくベースメイクを全体的に明るくして、ほほが上がっているようなメイクにするのもほうれい線を目立たなくするメイクとして良いでしょう。

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ほうれい線のケアを行うための美容治療

ほうれい線のお悩みを素早く確実に解消するなら、やはり美容治療が有効です。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸は体内に元々存在する成分で、これをジェル状に固めたヒアルロン酸製剤を注射する治療がヒアルロン酸注入です。
注入したヒアルロン酸は半年から一年程度で体内に吸収されるため安全性が高く、注射を行うだけなのでとても手軽に行える事から人気の治療法です。
ほうれい線の解消を目的とした場合、ほうれい線に直接注入するという方法だけではなく、ほほのたるみをヒアルロン酸によって持ち上げるなどの方法によって解消する方法などもあります。

ハイフ治療

超音波による熱で皮膚細胞や表情筋の筋膜(SMAS)を刺激し、熱収縮やコラーゲンなどの生成を促進する事でリフトアップを行う美容治療です。
皮膚の切開などが不要で安全かつダウンタイムなども無しに治療が行えるため、とても人気の治療法です。
リフトアップ効果を持続し続けるためには3か月から半年程度に1回ほどの治療を継続していく事が推奨されますが、何度か治療を行う事で余分な皮下脂肪も減らしていく事が出来るなど多角的に小顔や若返りを目指す事ができます。

糸リフト

医療用の糸によって皮膚を直接引き上げる治療方です。
糸によって直接持ち上がる事によるリフトアップ効果と、糸の周囲の細胞が刺激されてコラーゲン繊維などが豊富に作られる事による引き締め効果の両面でアンチエイジングを行う事ができます。
現在はほとんどのケースで半年から1年ほどで溶けて体内に吸収される糸が用いられ、効果の持続は最長で2年程度となりますが、非常に安全性が高い治療となっています。

リフトアップ手術

こめかみ周囲から皮膚を切開し、直接顔の皮膚全体を引っ張り上げながら縫いとめる事で物理的に顔のタルミを解消する手術です。
顔の皮膚を全て引き上げるため、ほうれい線の解消としても非常に高い効果を発揮します。
治療効果は最も高い一方で、やはり皮膚の切除などを行う事からダウンタイムが長い点がデメリットです。

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ほうれい線はしっかり予防と対策をすれば目立たなくできる

ほうれい線は表情筋の低下や皮膚のタルミが主な原因となって目立ちやすくなるものですので、しっかりと日々のケアやトレーニングなどを行う事でカバーをする事が可能です。
もちろん美容治療でも様々な方法でほうれい線の悩みを解消する事ができますので、お悩みの方はまず一度、美容クリニックで専門の医師に相談してみてはいかがでしょうか。

城本クリニックでは形成外科専門医や美容外科専門医をはじめ、経験の豊富な専門の医師がじっくりとカウンセリングから施術まで担当しておりますので、最適な治療を安心して受けていただく事ができます。
まずは相談だけでも大丈夫ですので、是非お気軽にお問い合わせください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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