コラム

COLUMNほうれい線はどうケアする?消し方や予防法などを年齢などのタイプ別の対策とともに紹介

年齢を感じさせてしまう、深いほうれい線にお悩みの方は多いとおもいます。
ほうれい線があると口元が老けて見えてしまうため、なんとかして消せないかとお考えではないでしょうか。
今回は、ほうれい線の消し方や予防法など、必要になるケアの方法をご紹介します。

ほうれい線とは何か

ほうれい線は鼻唇溝(びしんこう)とも呼ばれ、小鼻の横から口角あたりに向かって入る溝の事です。
口の周りと頬はそれぞれ異なる表情筋によって支えられており、ほうれい線はその境目に表れるもので、老若男女誰にでも存在しています。
頬の表情筋や肌にハリがある若い頃はほうれい線が浅く目立ちにくいのに対し、加齢によって筋力の低下やハリの減少が進むと、頬の皮膚がほうれい線部分に覆いかぶさる事で溝が深くなり目立つようになります。
ほうれい線が深く入っていると、顔の皮膚の下垂が目立つように見える事から、年齢を感じさせるエイジングサインとして大きな影響をもちます。

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年齢によるほうれい線の表れ方の特徴

ほうれい線はエイジングサインの一つですが、骨格などによっては若い頃から目立つケースもあります。
一般的に、各年代でどのような変化を辿るかは下記の通りです。

20代まで

肌にハリがあり、顔のたるみが無い20代まではほうれい線が目立つという事は少ないでしょう。
ただ、遺伝的に鼻の横の溝が目立ちやすいような骨格の方や、頬に脂肪や筋肉が多い方などのケースではほうれい線部分に影が出来て目立ちやすくなる事があります。

また、最近はパソコンやスマートフォンといった機器を使用する際の姿勢、さらには過度なダイエットなどによって血流が悪化しているケースも多く、血流の悪化から表情筋が弱ったり、肌のハリが失われたりといった状態が若い頃から発生している場合もあります。
20代でも肌老化が進んでいればほうれい線は目立ちやすくなりますので、日ごろからのケアを適切に行うよう心がけましょう。

30代~40代

加齢による急激な変化が訪れるのは30代頃で、肌の代謝が大きく低下していわゆる肌老化が目立つようになります。
肌は表皮層、真皮層、皮下組織といった層に一般的に分けられますが、30代以降は表皮層のターンオーバーが低下するとともに、真皮層においてもコラーゲンやエラスチンといった組織を作り出す「線維芽細胞」という細胞の働きが低下するため、真皮内部のコラーゲンやエラスチンの量が減少して肌のハリが失われます。

また筋力の低下も目立ってくる時期で、手足などの筋力だけではなく表情筋も弱くなっていきます。
顔の皮膚は表情筋によって支えられているため、筋力が低下するとしっかりと支えきれなくなって下方に垂れ下がります。
皮膚全体が下がる上に、肌がハリを失ってたるむ事で一気にほうれい線が目立ってくる形となるのです。

50代以降

50代以降は更に代謝が低下し、皮膚や筋肉だけではなく骨格なども変化していきます。
顔の皮膚を支える力が大きく低下する事から、メイクなどでカバーするのは難しい状態になるでしょう。
また、筋力などを鍛えようとしてもなかなか回復しにくくなりますので、自力でほうれい線を解消するのは困難になってきます。
ほうれい線だけではなく、顔全体的にたるみが目立ちやすくなってきますので、部分的なケアではなく全体的なケアが重要となってきます。

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ほうれい線をホームケアで目立たなくする方法

ほうれい線を目立たなくさせる方法としては、下記のような方法が挙げられます。

表情筋のトレーニング

主に口回りや頬の皮膚を支えている表情筋をトレーニングする事で、頬のタルミを改善してほうれい線を目立たなくします。

ほうれい線は頬を目元やこめかみ方向に引き上げる表情筋の筋力低下によって目立つこととなりますので、この部分をトレーニングする事で薄くする事ができます。
トレーニング方法としては、指先で軽くほうれい線の少し上あたりを押さえ、その部分が引きあがるようにイメージして表情筋を動かしましょう。
指先は頬がしっかりと動いている事を確認する目的ですので、強く抑えて負荷をかける必要はありません。
なるべく大きく引き上げた状態で10秒ほどキープし、10秒ほど緩めるというトレーニングを3回程度くりかえします。これを1日に3回程度行う事で、頬を支える表情筋が鍛えられてほうれい線のケアを行えます。

注意点として、元々頬の筋肉が発達して盛り上がっているような場合はトレーニングで表情筋を強化する事でほうれい線がより深く見えてしまう可能性があります。

メイクで薄く見せる

ほうれい線は頬と口回りの境目に溝ができて影がかかり深く見えるものですので、メイクで影が目立たないように明るくする事で目立ちにくくなります。
明るめのベースメイクで全体的に影を薄くした上で、ほうれい線部分にはオレンジ色などの明るいコンシーラーをなじませるとほうれい線が目立ちにくくなります。
コンシーラーを乗せる時はほうれい線に沿って色を乗せると違和感がでてしまいますので、ほうれい線と直角に交わるように3本ほどコンシーラーでラインを引き、ほうれい線の周囲まで含めて全体的に明るくなるように色をなじませましょう。

マッサージでコリをほぐす

表情筋にコリがあって可動範囲が狭まる事によってほうれい線が目立ってしまうケースがあります。
頬骨の縁にそって、小鼻の横から耳の横までを気持ちいい程度の強さでゆっくり押してほぐすようにマッサージを行うと、頬を持ち上げる表情筋のコリがほぐされるなどでほうれい線を目立たなくする事ができます。

リンパを流す

リンパの流れが滞り、顔にむくみが出る事でもほうれい線が目立ちやすくなります。
小鼻の横からこめかみ方向に向かって、指の背などを使って優しくリンパの流れを促すフェイスマッサージを行うとむくみが取れてほうれい線を目立たなくする事ができます。
ただし、強くこすってしまうと摩擦刺激によって悪化してしまう事も考えられますので、クリームなどをたっぷり使って滑りをよくした状態で、優しくマッサージを行うようにしましょう。

筋肉をほぐすEMS美顔器などの利用

微弱な電流を流して表情筋を動かすEMSタイプの美顔器も数多く販売されていますが、こうしたマシンの利用もほうれい線解消に効果的です。
筋肉が強化される程の効果は難しいですが、電流によって筋肉が動かされる事で表情筋のコリがほぐれる他、血流が促進される事で代謝が向上し、肌のケアに役立ちます。

肌のハリをケアするスキンケアコスメの利用

スキンケアコスメは基本的に角質層の水分ケアが目的となりますが、レチノールやナイアシンアミドなどシワ・タルミへの改善効果が認められた成分もあるので、こうしたコスメを上手に利用するのもホームケアとして有効です。
真皮層のケアとしてはこの他にFGF(線維芽細胞成長因子)などが配合されたものも良いでしょう。毎日のケアに取り入れる事で、少しずつ改善が期待できます。

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美容治療でのほうれい線の消し方

ホームケアではほうれい線が深くなることを予防したり、ある程度状態を回復させるという事は可能であるものの、やはり加齢によって低下した代謝を完全に取り戻す事は困難であり、ほうれい線を消すまでの対策は難しいといえるでしょう。

ほうれい線をしっかりと消したいという場合には、美容治療によるケアがおすすめです。

フェイスリフト手術

顔のリフトアップ術として最も確実な効果を得る方法は、フェイスリフト手術です。
こめかみから耳の前にある皮膚を切除して、顔の皮膚を引き上げながら縫いとめる事で物理的にタルミを解消します。
直接引き上げが行えるため最も効果が分かりやすいですが、一方でダウンタイムが他の手法よりも長くなる事や、身体的な負担が大きい事がデメリットとしてあげられます。

糸リフト術

こめかみなどから注射の要領で医療用の糸を挿入し、皮膚を内側から引き上げる方法が糸リフトです。スレッドリフトと呼ばれる事もあります。
フェイスリフト手術と比べて身体的な負担が少なく、術後のダウンタイムもほとんどなく過ごす事が可能です。
糸によって直接引き上げが行われるため、治療直後から効果を実感しやすいだけではなく、糸がある事によって肌が刺激を受ける事で、糸の周囲にコラーゲンやエラスチンの組織が豊富に作られて引き締め効果を得られるという2段階の効果で高いリフトアップを実感できます。
頬のタルミを糸リフトで引き上げる事で、ほうれい線の悩みを解消する事が可能です。

デメリットとして、近年主流の糸リフトは体内で1~2年ほどで溶けて無くなる糸を使用するため、長期的には施術による効果が失われていく事となります。

糸リフトは現在数多くの種類の糸が開発されており、それぞれ違った効果の度合や持続期間といった特徴がありますので、医師と相談してお悩みの解消に最適な糸を利用するとよいでしょう。

ハイフ(HIFU)治療

超音波によって皮下に熱刺激を与え、肌の再生力を高める事でアンチエイジング効果を発揮する治療法です。
マシンによって照射する治療法であるため、身体的な負担やダウンタイムがほとんどない形で治療が行える点が大きなメリットです。
スマス層という表情筋の筋膜部分に熱刺激を加えて再生を促す事が出来るため、他の照射系治療と比較して高いリフトアップ効果を実現できます。
治療の効果が半年から1年ほどで無くなるため、定期的な施術を受ける事で効果的にほうれい線のケアが行えます。

ヒアルロン酸注入

体内に元々存在している成分でもあるヒアルロン酸を、一定期間皮下に残り続ける薬剤にして注入を行います。
ヒアルロン酸によって皮膚を内側から持ち上げる事で、ほうれい線やシワの悩みを手軽に解消する事が可能です。
ほうれい線がある部分に直接注入するだけではなく、頬に注入して頬全体を持ち上げる事でほうれい線を目立たなくするなど、お悩みに合せた適切な注入方法が大切です。

ヒアルロン酸も半年から1年かけて徐々に無くなっていくものですので、効果を維持させる場合は定期的な施術が必要となります。

脂肪注入

お腹などから採取した脂肪を精製して再度注入する方法で、ヒアルロン酸注入のように皮膚を内側から持ち上げる事でほうれい線をケアします。
注入した脂肪は一定の割合で生着し、毛細血管から栄養を受け取って残るようになるため、ヒアルロン酸と違って永続的な効果が期待できます。
ただし、注入した脂肪細胞が全て生着するという事ではなく、一部はやはり体内に吸収されてしまいます。脂肪細胞の精製方法や、注入の技術などによって生着度合も変わるため、医院選びなどが重要となります。

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ほうれい線が深くなる事を予防する方法

ほうれい線を予防するためには、肌のハリを維持する=肌の細胞を健康に保つ事と、表情筋を衰えさせない事が大切です。
具体的には下記のようなポイントに気を付けて生活を送るようにしましょう。

肌の保湿ケアを充分に行う

肌には紫外線やウイルスなどの刺激から体を守るためのバリア機能が備わっていますが、バリア機能がしっかりと働くためには肌の潤いが大切です。
肌が乾燥した状態ではバリア機能が正常に働かず、外部からの刺激を受けやすくなって肌の老化も引き起こされやすくなります。
日ごろの保湿ケアを充分に行って、常に肌が潤った状態を保てていると、肌トラブルが起こる可能性も低くなるでしょう。
肌のバリア機能をしっかりと維持するためには、ヒトセラミドやヘパリン類似物質が配合されたスキンケアコスメなどを有効活用すると良いでしょう。

紫外線対策には念を入れる

肌老化の8割は紫外線によるダメージで引き起こされていると言われるほど、紫外線による影響は大きいものです。
特に、肌のハリを保つ真皮層は強い紫外線でダメージを受けやすい部分ですので、日焼け止めの使用や服装の選び方など、紫外線のダメージを極力抑えるようなケアを意識しましょう。
紫外線は夏の暑い時期に強くなると思われがちですが、秋冬でも肌老化を引き起こすUV-Aは沢山降り注いでいますので、一年を通した対策が必要です。

姿勢が悪い状態に気を付ける

スマートフォンを見る際に顔を下に向け続けるなど、姿勢の悪さは首周辺や肩、腰などの筋肉を硬直させて血流を悪化させます。
血流が悪化すると肌に栄養がいきわたりにくくなるため、代謝が低下してほうれい線も目立ちやすくなる原因の一つとなります。
日ごろから悪い姿勢にならないよう注意を払って、また適度に体を動かして血流が滞らないように過ごしましょう。

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顔に負担がかかる行動は控える

例えば洗顔でゴシゴシと強くこすり過ぎたり、強い力でマッサージを行ったり、頬杖をついたりというような行為は顔の皮膚や組織に負担をかけてしまいます。
こうしたダメージが積み重なるとタルミの原因となってほうれい線が目立ってしまう要因となりますので注意しましょう。

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ほうれい線を消すための最適な方法を知るために、まずはご相談ください

ほうれい線の消し方は、人それぞれの肌の状態などによっても最適な方法が異なります。
最適なケアを行う事が解消への近道となりますので、どんなケア方法が適しているかを知るためにも、まずは一度専門のクリニックまでご相談ください。
城本クリニックでは、美容形成外科に精通した医師がカウンセリングを行いますので、皮膚の表面的なトラブルだけではなく、内側の筋肉の状態などを複合的にしっかりと判断して最適な治療法をご提案する事ができます。
まずは相談だけでも勿論大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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