コラム

COLUMN顔の脂肪吸引に関するリスクやデメリットを解説。安易な治療は将来大きなトラブルになる事も

小顔を目指したいという方や、顔のタルミとなんとか改善したいという方など、顔回りの脂肪によるお悩みを改善する目的で検討される事の多い顔の脂肪吸引ですが、顔回りは非常に繊細な部位が多く、またお悩みの原因も多 岐に渡るため、治療を行う際には医師の経験や技術が必須とも言える部分です。
顔の脂肪吸引には様々なリスクやデメリットも存在していて、それを知らずに安易な気持ちで治療を受けてしまった結果、様々なトラブルに繋がってしまうケースもあります。
城本クリニックではこうした「失敗」治療を他院で経験された方の修正治療などもよく行っておりますが、多くの方はそもそも失敗にいたるようなリスクやデメリットをよく知らずに治療を受けてしまっているようです。
今回は、こうしたリスクや副作用のデメリットなどを中心に、安全に顔の脂肪吸引を受けていただくためのポイントをご紹介します。

脂肪吸引とはどんな治療?

脂肪吸引はカニューレという太さ数ミリの細長い筒状の器具を使って皮下脂肪を直接吸い出して除去する美容治療です。
カニューレを挿入する際に数ミリ程度皮膚を切開するため、術後は一定期間切開の跡が残りますが、ほとんどの場合で切開を行う場所は目立たない場所になるため、術後に目立つような跡が残り続けるという事はありません。

食事制限や運動などによるいわゆる普通のダイエットでは身体についている脂肪細胞の大きさを小さくする事で痩身効果を得るため、再度食べ過ぎなどによって脂肪細胞が蓄積する脂肪の量が増えて細胞が大きくなるとリバウンドする事となります。
一方で脂肪吸引の場合は脂肪細胞そのものを除去してしまうため、脂肪吸引を行った部位はそもそも脂肪を蓄える細胞の数が減少した状態となり、細胞の数は成人してからほとんど増減しないためリバウンドをする可能性がかなり低い点が大きなメリットです。

また、通常のダイエットでは全身の脂肪がある程度均等に燃焼していくため「部分痩せ」を行う事が困難ですが、脂肪吸引では細くした部位の脂肪細胞だけを直接減少させる事から部分痩せにより理想的な体型を手に入れやすく、また数ある痩身治療の中でも1回の治療で得られる痩身効果が大きいため、すぐに細くなりたいという場合に特に有用な治療です。

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脂肪吸引のリスクやデメリット、副作用

脂肪吸引は非常に痩身効果の高い治療ですが、その一方で治療による身体へのダメージが大きい侵襲性の高いものであり、ダウンタイムが長い点が最大のデメリットです。
比較的損傷が少ない形で治療が行われた場合でも、皮下組織と皮膚の間に水分が溜まる事を防ぎながらしっかりと組織が癒着して固定されるようにするため、1ヶ月程度は専用の器具などによって十分な圧迫を行う必要があります。

また、治療によって皮膚や筋肉、血管といった組織が損傷する事で様々な副作用のリスクがあり、具体的には下記のような内容が生じます。

内出血(1~2週間程度)

皮下の血管が傷つく事で、そこから出血が引き起こされて内出血となるリスクがあります。
内出血は時間経過と共に徐々に治まるため、殆どの場合で1~2週間程度あれば状態が落ち着きますが、内出血が引き起こされている間は肌が黄色や紫色に変色して見える場合があります。

痛み(1週間~1ヶ月程度)

カニューレによって皮膚や筋肉(筋膜)が損傷すると、同時に神経が傷つくため一定期間強い筋肉痛の様な痛みが生じます。
痛みは手術の後、麻酔が完全に切れてくる事で少しずつ強くなっていき、2~3日目をピークにしてその後徐々に軽減されていきます。
治療の際には痛み止めが処方されますので、痛みが強い場合は処方薬を服用する事で軽減が可能です。
痛みの程度は体質や治療の内容によっても変わりますが、痛み止めを服用しても日常生活を送れないほどの強さになるという事はほとんどありません。

痛みは医師の技術力不足によって組織への損傷が大きい場合や、効果を高めるためにギリギリまで脂肪を減らそうとした場合などで強くなりやすいものといえます。

腫れやむくみ(1ヶ月~数か月間)

脂肪吸引の術後は、損傷した組織を修復させるために様々な成分が体内で分泌されるため、治療部位に腫れやむくみが生じます。
目立つような腫れは1ヶ月程度で治まりますが、軽いむくみのような状態は半年から1年程度長引く事もあるため、治療の最終的な効果が完全に分かるまでにはある程度の期間が必要となります。
脂肪吸引から1ヶ月程度までの腫れやむくみが強い時期については、場合によっては全然細くなったように見えないケースもあります。

傷跡(1~2年程度)

カニューレを挿入する際に数ミリの切開を行うため、その部分が傷跡として赤く残るケースがあります。
これも体質などによりますが、傷跡が完全に目立たなくなるまでには1~2年程度が必要となる事もあります。
実際に治療を行う際には、傷跡がなるべく目立たないようにおへその内側からカニューレを挿入するなどなるべく跡が目立たない箇所を切開したり、熱による損傷を防ぐための器具をカニューレの挿入口につけて吸引を行ったりといった工夫がなされます。

拘縮(術後3週間くらいから)

脂肪吸引を行った部位が、治療後3週間程度が経過した頃からまるで「厚い段ボールが入っているような硬さ」になる場合があります。
これは拘縮とよばれる現象で、損傷した皮下組織が修復されていく過程で、コラーゲンなどの成分が過剰に作られて一時的に非常に硬い状態になるもので、身体の自然な反応です。
拘縮が発生した場合でも、基本的には自然と回復していきますので、3か月から半年程度で硬さはなくなります。
拘縮を早めに改善するためにマッサージなどが指導される場合もあります。

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顔は脂肪吸引でも人気の部位の一つ

顔は脂肪吸引の中でも人気の部位の一つです。
たるみの原因となっているような脂肪を除去する事で、非常に効果が出しやすく治療による満足度も高くなりやすいという点が特徴です。
しかし、一方で顔回りというのは非常に繊細なパーツであり、医師の高い技術料がなければ十分な効果が発揮されなかったり、治療によってバランスが悪くなってむしろ求める顔立ちから離れてしまうという可能性も考えられます。

顔の脂肪吸引におけるリスクやデメリットをご紹介します。

たるみが余計に目立ってしまう

顔回りのもたつき、たるみを改善しようと治療をうけたのに、余計にたるみが目立ってしまうケースがあります。
これは顔のボリュームを支えていた脂肪が減少する事で肌の内側からのハリがなくなり、それによって皮膚全体が下方に下がってしまう事によって生じるもので、そもそも治療の適応ではないケースも考えられます。
脂肪吸引の適応であっても、皮下脂肪によるハリがなくなれば余った皮膚によってたるみが出てしまう可能性があります。
顔のたるみは脂肪の量だけではなく皮膚のたるみによるものなどがあり、この場合にはフェイスリフト手術や糸リフトなど別の治療を併用する必要があるケースもありますので、複合的に診断して適切な治療の提案が行われる医師の治療を受けるようにしましょう。

シワやほうれい線が目立つ

たるみが目立つのと同様に、肌のハリを作っていた脂肪が減る事で皮膚のシワやほうれい線が目立ちやすくなってしまうケースがあります。
シワやほうれい線が目立つと顔の印象が老けてみえやすくなってしまうため、やはりしっかりと適応を見定めて適切な治療を受ける事が大切です。

段差ができるなど不自然な顔立ちになる

脂肪吸引を行った部位は、脂肪細胞そのものが減少するため太りにくくなります。
そのため、脂肪吸引の後に食べ過ぎなどで太っていくと、脂肪吸引を行った場所は細くその周囲が太くなってしまい、不自然な段差が出来てしまうという可能性があります。

将来、老けて見えやすくなる可能性がある

加齢による身体の変化の一つとして、皮下脂肪の量も年を取ると減少していきます。
そのため、脂肪吸引によって脂肪の量を減らしておくと、年を重ねて自然と脂肪の量が減ってきた時には脂肪が少なすぎとなってしまい、頬がこけた状態など老けて見えやすくなる要因となります。
こうしたリスクを避けるために、経験の豊富な医師と長期的な視点でのデザインを作る事が大切です。

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顔の脂肪吸引に関する解説

顔の脂肪吸引については下記の動画でも解説を行っておりますので、是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=wjjY5bAUxr0

顔の脂肪に関する治療は脂肪吸引以外にもあります

顔の膨らみを作る原因となる脂肪は、部位によっては脂肪吸引では対応が行えず、切開を伴う他の治療でケアする事もあります。
具体的には以下のような治療がありますので、それぞれの特徴をご紹介します。

頬の深い部位にある「バッカルファット」除去術

バッカルファット除去術は顔の脂肪除去の中でも一般的によく行われている治療です。
バッカルファットは頬の筋肉の下にある脂肪で、ここの脂肪が多いと頬が垂れて見える要因となります。
筋肉より内側にあるため、皮膚表面から皮下脂肪を除去する脂肪吸引では対応する事ができず、口内から切開して脂肪を引き出して除去する治療が行われます。

注意点として、バッカルファットをむやみに減らしてしまうと将来的な頬のたるみに繋がる可能性が高く、そもそもバッカルファットが多すぎるため除去した方が良いという方は少ないので、治療を検討する際には複数の医師に相談して本当に適応かどうかを判断した方が良いでしょう。

眼窩脂肪の除去

目の下にできる「目袋」とよばれるような大きな膨らみは、眼窩脂肪という眼球周辺にある脂肪が前方に飛び出す事で生じるものです。
眼窩脂肪は通常、眼輪筋という目の周囲を覆う筋肉によって飛び出してこないように維持されているのですが、加齢により筋力が衰える事などで支える力が不足すると、眼窩脂肪が突出するという状況となります。

目袋の解消を行うため、この眼窩脂肪を除去する治療が「経結膜脱脂術」です。
この治療は、まぶたの内側を切開して眼窩脂肪を引っ張り出し、一定量の切除を行ってから再度縫合する事で眼窩脂肪の量を減らします。
脂肪が無くなる事で目袋は解消されますが、眼輪筋が弱くなった状態はそのままなので、長期的には再度押し出されてくるなどのリスクもあります。

眼窩脂肪も加齢によって徐々に減少していくもので、減少しすぎると上瞼に窪みが出来てしまう原因にもなりますので、治療はやはり適応を見極める事が大切です。

眼窩脂肪を除去するのではなく、位置を移動して固定する「ハムラ法」も人気です。

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脂肪吸引以外の顔の痩身治療

顔の脂肪を減らす治療としては、脂肪吸引以外にも「ハイフ」や「脂肪溶解注射」があります。

ハイフによる痩身治療

ハイフ(HIFU)は高密度焦点式超音波の略称で、超音波の振動を組み合わせる事で狙った深さの場所に高温を作り出す事ができるマシンを使用した治療です。
ハイフによって皮下脂肪の層に高熱を加えると、熱の刺激によって脂肪細胞が破壊され、破壊された脂肪細胞は異物として免疫細胞などの働きによって体外に排出されていきます。
皮膚の表面には熱が加わらず、深層部位にだけ熱を加える事ができるため、やけどなどのトラブルを回避しながら安全に皮下脂肪の減少を行う事ができます。

脂肪吸引ほど明確な変化を一度の治療で目指すのは困難ですが、繰り返し治療を行う事で自然と脂肪の量を減らす事が可能で、切開が不要なためダウンタイムが軽微という点がメリットです。
ただし、治療の際の痛みについては脂肪吸引のようにしっかりと麻酔を効かせて行うものではありませんので、むしろ強い場合があります。

脂肪溶解注射による痩身治療

脂肪溶解注射とは、名前の通り脂肪細胞を溶かして破壊する薬剤を注射する事で脂肪細胞を減らし、痩身効果を発揮する治療です。
使用される薬剤も様々ですが、代表的なものとしてはBNLSという薬剤が顔の脂肪溶解によく用いられます。

細くしたい部位に注射を行うだけなので、10分程度の短時間で治療が可能であり、細かい部位の脂肪を減らす事が出来る点が利点です。
ハイフと同様、十分に効果を発揮するためには複数回の治療が必要となりますが、ダウンタイムが軽微で手軽にうけやすいため、特に顔の脂肪対策としては人気な治療法です。

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顔の脂肪吸引は医師選びが重要

顔は脂肪吸引の中でも効果や変化がわかりやすく人気のパーツですが、変化がわかりやすいという事はそれだけ繊細な部位でもあるという事です。
医師の経験や技術が伴っていれば治療によって一気に悩みを解消できる一方で、適応の見定めや手術内容が十分でなければ、たるみやシワの悪化、将来的に生じる不自然さなど様々なデメリットが生じてしまう可能性もある治療です。
治療を受ける際には十分に経験や技術があり、脂肪吸引だけではなく他の治療も含めてしっかりと最適な治療の案内を行える医師のもとで治療を受けることが一つのポイントとなりますので、できれば複数の医師からカウンセリングを受けて、最も信頼できると感じたところで治療を受けるなどの選び方をおすすめします。

城本クリニックでは、顔回りの脂肪吸引を含め経験豊富な医師が揃っております。
カウンセリングは無料で、医師がしっかりと一人ひとりの診断を行って適切な治療法をご案内させていただいておりますので、まずは一度、お気軽にご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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