二の腕の脂肪吸引
一般的に「振袖(フリソデ)」などとも呼ばれる、二の腕の下に出来るたるみを中心に、二の腕の脂肪を減らして細くすっきりとした腕にしたい方におすすめなのが、二の腕の脂肪吸引です。
ノースリーブなど二の腕が出る服装を着こなしたいというご要望が多い箇所ですが、腕回りは顔と近いため自撮りなどの写真にも写りやすく、写真を撮った時のシルエットを改善したいというご要望も増えています。
二の腕の脂肪吸引とは
二の腕の脂肪吸引とは、皮膚の下にある余分な脂肪を吸引管(カニューレ)で直接取り除くことで、すっきりと引き締まった腕のラインを目指す施術です。
年齢や体型にかかわらず、二の腕にコンプレックスを抱えている方は少なくありません。特に、振袖とも呼ばれる二の腕の下側のたるみは、筋肉の衰えや姿勢の癖などが原因で、脂肪やむくみがたまりやすい部位とされています。
運動や食事制限ではなかなか変化が出にくい二の腕のたるみや脂肪は、脂肪細胞そのものを取り除く脂肪吸引がおすすめです。
まずは、二の腕の脂肪吸引の特徴を紹介します。
気になる部位に直接アプローチできる
脂肪吸引は、気になる部位をピンポイントで施術できるという特徴があります。二の腕のような部分痩せが難しい部位でも、脂肪細胞を直接吸引することで厚みやたるみを効果的に改善させることができます。
施術は、全体のバランスを見ながら吸引する範囲や量を細かく調整します。単に細くするだけでなく肩から肘にかけての自然なカーブや上腕の裏側のハリなどを細かくデザインできるため、自然な仕上がりを目指せます。
リバウンドしにくい
脂肪吸引の施術は脂肪細胞そのものを物理的に取り除くため、一度吸引した部位に脂肪細胞が再生することは基本的にはありません。食事制限や運動によるダイエットと違い、太りやすさそのものにアプローチできる点が、この施術のポイントです。
また、施術後も大きく体重が増えない限り、吸引部分の脂肪が再び目立つことは少なく、見た目の変化を長期間維持しやすいという特徴もあります。
傷跡が目立ちにくい
脂肪吸引の施術をする際は、肘のしわや腕の付け根など、目立ちにくい部位に直径3mm程度の小さな穴を開けて行います。切開範囲が小さく、使用するカニューレが細いため、傷は時間の経過とともにほとんどわからなくなっていきます。
また、カニューレは脂肪層のみに焦点を絞って操作するため、血管や神経を傷つけにくく、出血や腫れを抑えて施術することが可能です。そのため、日常生活への影響が出にくく、露出が増える時期でも施術を受けることができます。
二の腕に脂肪が付く原因
二の腕の脂肪は一度つくと落としにくく、ダイエットをしても細くならないと感じる方が少なくありません。その原因はひとつとは限らず、筋肉の使い方や姿勢、ホルモンの影響など、いくつかの要因が関係しています。
ここでは、二の腕に脂肪が付きやすくなる主な原因を4つに分けて解説します。
姿勢の悪さによる血行不良
スマホの操作や長時間のデスクワークによって猫背の姿勢が続くと、肩や腕まわりの血流やリンパの流れが滞りやすくなります。老廃物や余分な水分がうまく排出されなくなると、二の腕がむくみ、太く見える原因になります。
また、むくみが慢性化すると筋肉が圧迫されて動かしにくくなり、その結果、筋肉の活動量が減って脂肪が燃焼されにくい状態になることもあります。
日常で使われにくい上腕三頭筋の衰え
二の腕の表側の筋肉(上腕二頭筋)は、買い物袋を持つ、ドアを開けるなど、日常生活の動作のなかで多く使われるため、筋力が衰えにくい部分です。
一方、二の腕の裏側にある上腕三頭筋は、日常生活のなかで意識的に使う機会が少ないため筋肉が衰えやすく、脂肪が付きやすい状態になりがちです。また、筋力が低下するとハリがなくなり、たるんだ印象を与える原因にもなります。
極端なダイエットによる筋肉量の減少
無理な食事制限や急激な減量は、脂肪だけでなく筋肉も減らしてしまうことがあります。
特に腕まわりの筋肉は使わなければすぐに落ちてしまうため、過度なダイエットは結果的に「お腹周りは痩せているのに、二の腕だけたるんでいる」というような状態を招く可能性があります。
また、筋肉量が減ると基礎代謝が低下してしまい、かえって脂肪が付きやすい体質になることがあるので注意が必要です。
女性ホルモンの影響で脂肪が蓄積されやすい
女性の身体は、妊娠や出産に備えてエネルギーを蓄える仕組みになっています。特に、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンは皮下脂肪を蓄積させる働きがあり、二の腕や腰まわり、太ももなどに脂肪が付きやすくなる原因とされています。
また、年齢を重ねるとホルモンバランスが変化し、脂肪の付き方も変わっていきます。代謝が落ちることで、これまで気にならなかった二の腕のたるみや厚みが目立ちやすくなることもあります。
二の腕の脂肪吸引の症例写真
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余分な脂肪を直接吸引して部分的にボリュームダウンを叶える痩身施術です。
特に二の腕は、ダイエットでは落としづらく
「あとちょっと…」が難しい部位。
脂肪吸引なら、たるみ感を軽減し後ろ姿までスッキリ整えられます
二の腕の脂肪吸引カウンセリング
脂肪吸引を行う際には、まず初めにどのようなスタイルに仕上げていきたいかを、担当ドクターとのカウンセリングによって考えていきます。
ドクターが直接触診によって二の腕にある脂肪の量を確認し、具体的にどの程度の脂肪を減らす事ができるのか、どのくらい細くなるのかを説明した上で、目指す仕上がりを決めていきます。
またカウンセリングの際に、脂肪吸引の実際の治療内容や、治療後の経過、カニューレという脂肪吸引を行うための器具をどのように入れて治療を行うかなどの説明も行い、手術当日の流れや術後経過、どの部分にどの程度の手術の跡が見えるかなど、具体的な部分のイメージをつかんでいただきます。
城本クリニックのスタッフは全て医師や看護師といった医療資格を保有した者のみで、無資格のカウンセラーなどは医院に在籍していません。
ご質問いただいた内容は、適切な医療知識をもってしっかりと回答させていただきますので、何か疑問点や不安な点がある場合にはお気軽にご相談ください。
二の腕の脂肪吸引の解説
二の腕はお腹やお尻などと比べ、脂肪の量は少なめとなりますので、手術時間も比較的短時間で行え、体への負担は少なく済む箇所です。
二の腕を細く見せたい場合、下記の箇所の脂肪を除去していく形となります。
二の腕下のたるみ(振袖)
一般的に「振袖(フリソデ)」とよばれる、腕を曲げた場合に二の腕の下側についている脂肪は、二の腕を細くする場合に確実に除去を行う箇所です。
クリニックによっては、二の腕の脂肪吸引というとこの部分だけを指す場合もあります。
柔らかい脂肪が多く、二の腕の中では脂肪の量も多いので、この部分の脂肪を除去すると腕が一回り小さくみえるようになります。
肩周囲から肘の間の脂肪
腕を下した状態で、肩の周囲から肘の上側にある、外に張り出た部分についた脂肪も、二の腕の脂肪吸引の中で悩まれている方が多い箇所です。
この部分の脂肪を除去すると、脂肪の全体量が減りますので二の腕がさらに細く見え、かつ正面から見た腕も細くする事ができます。
また、肩幅が小さくなりますので、全身が細身のすっきりとしたシルエットに見えやすくなります。
二の腕の上側
二の腕の、いわゆる力こぶが出来る方ですが、こちらはほとんどの場合、脂肪吸引が可能な程度の脂肪がありませんので、施術が行われない事が多くなります。
医師の触診により、吸引が可能な場合には対応が行われる事もあります。
腕の付け根(背中)
背中上部にある腕の付け根部分にある脂肪も、二の腕周囲を細く見せるために吸引が行われる場合があります。
腕を閉じた時に盛り上がってしまう脂肪をなくす事で、特に後ろ姿のシルエットを美しく見せたい場合、合わせて除去した方が良い部位となります。
二の腕の脂肪吸引の術後の経過とケア
二の腕の脂肪吸引は、お腹などの部位と比べて手術も軽度で済むため、術後の経過についても比較的軽いといえます。
とはいえ、手術によって組織が損傷している事は確かですので、一定期間の痛みやむくみなどの症状があり、キレイな仕上がりを目指すために日常生活の中で注意しなければならない点もあります。
ダウンタイム期間について
二の腕の手術後、強い筋肉痛や腫れといった症状が3日から1週間程度続きます。
そのため手術当日の麻酔が切れた後から、痛みが軽減されるまでの期間については、処方された傷み止めを服用して過ごしていただく事となります。
また、痛みが軽減してきてからも術後1か月程度は腫れやむくみ、内出血などの症状が続く場合があり、完全にこうした症状が治まるには手術後3か月から半年程度がかかります。
ダウンタイム中も日常生活への制限はなく、むしろ代謝を向上するために軽めの運動などを推奨しています。ただし、激しく腕を動かすような運動や、飲酒・喫煙といった行動はダウンタイムが落ち着くまで控える必要があります。
また、シャワーや入浴については当日はどちらも控え、翌日からは傷口の保護を行った状態でシャワーのみ、入浴は抜糸が終わってからとなっています。
傷跡について
脂肪吸引を行う際にはカニューレの挿入のために皮膚を3ミリ程度切開する必要があります。手術完了時にこの傷跡は丁寧に縫いとめますが、切開した箇所にはどうしても一定期間、赤みなどの傷跡が残ります。
この傷跡は1か月程度は赤みとして残り、その後数か月から数年かけて徐々に薄く消えていく形となりますが、傷跡の色素沈着や盛り上がりなどは別の治療によっても改善が可能となるため、気になる方はご相談ください。
術後は1か月ほどの圧迫ケアが必要
術後、皮膚をたるまないように綺麗に定着させるため、1か月程度はバンテージなどで圧迫をして過ごす必要があります。
1か月ほど経過すれば内部の細胞も再生してきて皮膚が定着しますので、この期間は必ず圧迫を実施してください。
二の腕の脂肪吸引の場合、片手で取り付ける必要があり慣れが必要となりますので、家族などの協力が得られる場合は補助してもらうと良いでしょう。
また、この圧迫期間は特に皮膚のたるみなどに注意する必要があり、マッサージをしたり、過剰に動かして皮膚によれを作ったりしないように注意が必要です。
二の腕は日常生活の中で動かす事が多い場所ですので、自由に動かせない不便さを感じるかと思いますが、意識的に動きを抑えて過ごすようにしてください。
瘢痕拘縮について
術後1週間程度から、皮膚の一部が板のように固くなる「瘢痕拘縮(はんこんこうしゅく)」と呼ばれる症状がでてきます。これは傷ついた細胞が回復する際に引き起こされる症状で、特に異常があるものではありませんが、拘縮によって皮膚が引っ張られると軽い痛みなどを感じる場合もあります。
二の腕の脂肪吸引では、特に脂肪を除去する量の多い振袖の部分で拘縮が起きやすいですが、術後1か月が経過するまでの圧迫を行っている期間については、マッサージを行ったり、過剰に触ったりしないように気を付けましょう。
圧迫の時期が過ぎましたら、マッサージなどによって血流を促す事で、拘縮を早めに改善していく事ができます。
拘縮が落ち着く頃、細胞の再生も完了して仕上がりの状態になるといえます。
日常生活の注意点
二の腕の脂肪吸引後は、腕の圧迫や拘縮によるつっぱりなどにより、特に腕を上げたり、背中側に手を回したりという事がし難くなる他、痛みや傷が開く可能性を避けるためにも、腕に力を入れるような行動を避ける必要があります。
日常生活を十分に行えなくなるほどの制限はありませんが、例えば髪を洗ったり、縛ったりという行動がとりにくくなるなどのトラブルが生じる事は考えられます。
また、特に術後3日間程度は手術の傷跡が開く可能性もありますので、重いものを持ち上げたり、ランニングなど激しい運動をしたりする事は控える必要があります。
その他、手術後は体が回復のため積極的に活動を行いますので、発熱や倦怠感などが生じる事もあります。術後は基本的に無理をせず、落ち着いた過ごし方をするようにした方がよいでしょう。
合併症を避けるために水分と軽い運動は積極的に
手術後のトラブルとして怖いのは、万が一の症状ではありますが、血栓症などの合併症が引き起こされる事です。これは脂肪吸引後に限りませんが、こうした合併症を防止するために、手術後は十分な水分補給と、ウォーキングなどの軽い運動を積極的に行うように心がけましょう。
血流を適切に促しておく事で、合併症を防止すると同時に、代謝を高めて体の回復を早める事ができます。
リスクと失敗例
二の腕の脂肪吸引で多い失敗は、「皮膚表面の凹凸」と「十分に細くならなかった(効果を感じなかった)」というものです。
こうしたトラブルは、主に医師の技術力不足や、事前にしっかりとした医師によるカウンセリングが行われていない事で、患者様が考えている十分な量の脂肪吸引が行われなかった場合などに発生します。
城本クリニックでは、形成外科専門医や美容外科専門医といった資格保有ドクターをはじめ、豊富な実績と技術力をもったドクターを揃え、カウンセリングから施術まで十分な時間をもって担当ドクターが直接対応いたしますので、安心してご相談ください。
皮膚表面の凹凸
脂肪吸引を行う際、皮膚に近い浅い層の脂肪を取りすぎてしまうと、表面に凹凸が出来るなどのトラブルが生じる事があります。
二の腕の脂肪吸引では脂肪の層があまり深くはならないため、浅い部分の脂肪を取りすぎるといったケースが生じやすい部位といえます。
脂肪吸引ではどの部分の脂肪を吸引しているのかを、医師が目視ではなく手先の感覚によって判断して施術を行っておりますので、手術経験が豊富で技術力のある医師に任せる事が大切です。
効果が感じられない
二の腕を細くする場合、単純に振袖部分の脂肪を減らせばいいのではなく、周囲の部位の脂肪も含めて、どこを残して、どこを除去するのかというデザインが重要です。
最大限美しい仕上がりにするためには、事前のカウンセリングにて医師がしっかりとご要望の仕上がりを把握し、実現する必要がありますので、十分な時間のカウンセリングや施術時間を確保できるクリニックを選ぶようにしましょう。
脂肪吸引の部位別解説
お腹・腰
二の腕
太もも・お尻
ふくらはぎ
城本クリニックの二の腕の脂肪吸引が選ばれる理由
二の腕を美しく仕上げるためには、腕を横に持ち上げた時に垂れ下がっている振袖部分はもちろんの事、肘周囲や腕の外側、肩の周囲といった範囲まで広い範囲で脂肪吸引を行う必要があります。
振袖部分のみを吸引した場合では、腕全体のサイズは大きく変わらず、腕をおろした際の立ち姿などでは細くなった実感を得られない事も考えられます。
城本クリニックでは、二の腕の脂肪吸引を行う際には肩から肘までの広範囲を満遍なく手術するため、どの角度からみても美しい二の腕を実現する事ができます。

二の腕の脂肪吸引というとどうしても「振袖」部分ばかりに意識が向きがちですが、二の腕を美しく仕上げるためには肩周辺から肘までの広範囲でしっかりと脂肪を除去する事が大切です。
城本クリニックでは理想的な仕上がりを目指すため、広い範囲でギリギリまで脂肪を取り除く手術を行っておりますので、高い仕上がりをお求めの方は是非ご相談ください。