コラム

COLUMN産後に胸が垂れるのを予防する方法や、産後バストアップの方法を詳しく解説

出産や育児の期間は身体的に大きな変化が生じますが、産後、そして授乳期間の後で胸が垂れる事を防ぎたいという方は多いのではないでしょうか。
産後は授乳期間におけるバストのハリがおさまる事や、授乳時の動作等によってバストが垂れた状態になりやすく、授乳後には胸のサイズ感が妊娠前よりも小さくなったと感じたり、胸元が老けたように感じてしまう事も多くあります。
産後に胸が垂れないようにする方法や、産後バストアップの方法について詳しく解説します。

産後に胸が垂れる理由

妊娠や出産、そして育児と目まぐるしく環境が変わっていく中で、特に大きく変化がある部位といえるのがバストです。
バスト内部には母乳を作る乳腺があり、妊娠後は出産に向けてホルモンバランスが変化する事で乳腺の働きが活発になるため、妊娠5か月程度で1カップ、7か月目以降は2~3カップ程度バストサイズが大きくなった状態が続きます。
このように胸が大きくなった状態は授乳期間を終えると自然とおさまり、元の大きさに戻っていく事となりますが、1年以上サイズが大きくなっていた状態を見慣れている事もあり、通常の状態に戻るだけで「前より小さくなった」と感じるようになるといえます。

また、バストの形を支えてハリのある状態を保っているのが「クーパー靱帯」という組織なのですが、妊娠から授乳期間にかけてはいくつかの理由でクーパー靱帯が伸びたり切れたりしてしまいやすく、これが産後に胸が垂れる大きな原因にもなっています。

バストサイズの変化に合せて適した下着着用ができていない

妊娠後に胸のサイズが大きくなっていくと、当然重量も増加していきますので、形を支えるためのクーパー靱帯にかかる負担も増大していきます。
そこで大切なのがブラジャーなどバストを支える下着選びで、しっかりと体型にフィットした下着を着用する事ができていれば、バストの重量を下着が支えてくれるためクーパー靱帯への負担も少なくなります。
しかし、妊娠後は短期間でバストサイズが最大2~3カップほど増加していきますし、授乳時についてはバスト内部に母乳が溜まった状態と授乳によって母乳が無くなった状態でも大きさが異なるため、こうした変化に合せた状態を保たないとクーパー靱帯への負担が増大します。
妊娠後はこうしたサイズ変化に対応できる専用のブラジャーを着用するなど、下着選びに気を付ける事で胸が垂れる事の防止に繋がります。

搾乳によって負担がかかる

乳頭などに傷がついてしまい直接の授乳が出来ない場合や、残乳感がある場合に搾乳を行う事がありますが、搾乳時に強すぎる力をかけてしまう事などでクーパー靱帯に負担がかかってしまう事があります。
産婦人科などで指導される適切な搾乳方法を守る事や、場合によっては乳房に圧力をかけないで搾乳ができる搾乳機を使用するなどで負担を避けるなどの対応によって、クーパー靱帯への負担を軽減する事ができます。

寝るときの姿勢でバストへの負担が大きくなる

妊娠以降、寝るときの姿勢は仰向けではなく横向きでいる事が多くなるかと思いますが、横向きの寝方は仰向けと比べてバストが重力に引っ張られやすく、クーパー靱帯に負担がかかりやすい姿勢です。
バストが垂れやすくなるだけではなく、横方向に重みがかかるために中央側に引っ張るクーパー靱帯が伸びて離れ乳などになりやすくなるという可能性もあります。
寝るときにバストをサポートするナイトブラを着用するなどで負担を軽減する事で胸が垂れるのを予防しましょう。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

バストが垂れない&バストアップのためのセルフケア

バストを垂れないように予防する方法や、今以上にバストアップさせるためのケア方法としては下記のようなものがあります。

胸の筋力トレーニング

バストの形はクーパー靱帯によって支えられていると紹介しましたが、クーパー靱帯は乳腺と皮膚や胸の筋肉(大胸筋)を繋ぐ事で形を整えています。
大胸筋はバストの土台とも言える部分で、筋肉を鍛える事によってバストアップを目指す事ができます。

大胸筋のトレーニング方法としては下記のようなものがあります。

プッシュアップ(腕立て伏せ)

腕立て伏せは大胸筋を鍛えるための代表的なトレーニングです。
やりかたは下記の通りです。

  1. うつ伏せで横になる
  2. 両手の手のひらを胸の横あたりにつける
  3. 胸の筋肉に力を入れる事を意識しながら、腕を押して体を持ち上げる
  4. ゆっくりと腕を曲げ、体が地面につかない程度でストップする
  5. 再度腕を押して体を持ち上げる
  6. 4,5を繰り返す

この際になるべく4の動作をゆっくりと行うようにすると、トレーニング効果が大きくなります。
足を延ばした状態での腕立て伏せは負担が大きく、筋力が無いと適切な動作が行いにくいため、その場合は膝を曲げて地面につけたり、床ではなく壁に向かって斜めに倒れるような形で行うと、負荷が軽減されてトレーニングしやすくなります。

腕を伸ばして曲げるという動作を10回で1セットとして、1日に3セットほど行うと良いでしょう。

ダンベルを使ったトレーニング

ダンベルを使ったトレーニングとしては下記の方法があります。

  1. 仰向けで横になる
  2. ダンベルを持ったまま手を横に伸ばす(胸の真横となる位置)
  3. ダンベルをゆっくりと持ち上げ、胸の前まで持ってくる(腕はのばしたまま)
  4. ゆっくりとダンベルを持った手を元の位置に戻していき、床から少し浮かして止める
  5. 3,4を繰り返す

動作としては4の動作を5秒程度時間をかけてゆっくり行うとより効果的です。
ダンベルが重い方が効果は大きくなりますが、バストアップ目的であれば極端な重量を持ち上げる必要はなく、1~2㎏程度でも大丈夫です。
こちらも1日に10回を3セットほど行うと良いでしょう。

合掌トレーニング

手のひらを合せて合掌のポーズにして、両手を押し合わせるように力を入れるトレーニング方法です。

  1. 両手の平を胸の前で合せて合掌のポーズをする
  2. 腕全体が地面と平行になるように持ち上げる
  3. 両方の手のひらを押し合わせるように7秒間程度力を入れる
  4. 力を抜いて5秒程度休む
  5. 3,4を10回程度繰り返す

スペースや器具が無くてもすぐに行えるため、いつでも出来る手軽なトレーニング方法としてとりいれて見てください。
手のひらを合わせる位置を胸から少し離すと効果を得やすくなります。

マッサージケア

マッサージを行う事によって血流を促して代謝機能を高めたり、むくみを軽減する事でバストの重量によるクーパー靱帯などへの負担を軽減して胸が垂れるのを予防します。
注意点として、バスト自体を強く揉むようなマッサージをしてしまうとかえって垂れる原因となりますので、下記のようなバスト周囲へのマッサージや、クーパー靱帯に負担のかからない内容にしましょう。
また、マッサージの際はマッサージ用のクリームなどを使用して肌への摩擦負担などをかけないように行いましょう。

鎖骨からワキにかけてのリンパマッサージ

鎖骨の中央部分から、鎖骨を中指と薬指で挟みこむような形でワキの方へ滑らせていき、リンパの流れを促進します。
強い力で押す必要は無く、軽く表面を流すようなイメージで大丈夫です。

ワキの下あたりも軽く気持ちい程度にマッサージを行うと、バスト周囲のむくみがとれて負担が軽減されます。

背中からバスト方向へのマッサージ

ワキの下から背中の方に手を伸ばし、肩甲骨あたりからバストの方に向けて、指先を滑らせるような形でマッサージします。
こちらもむくみの解消やバスト周囲の血流促進が期待できる他、ワキの方に流れてしまった脂肪の位置を整えてバストの形を綺麗に見せやすくなります。

バストクリームの利用

バスト用のクリームなどの中には、バストアップに適した成分が含まれているものもあります。
サイズアップが期待できる成分としては「ボルフィリン」や「アディフィリン」といったものがあり、一定期間使用する事で脂肪量の増大などが期待できます。
バストアップとしては、単純にサイズを増大させるのではなくボリュームが少なくなりがちなデコルテ部分を集中的にケアしたり、アンダーバストにボリュームを作る事ができると垂れた印象を改善しやすくなります。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

バランスの良い食事を心がける

体を作る基本は食事です。栄養が不足してしまうと細胞の代謝が正常に行えなくなるため、あらゆる細胞が衰えていきます。
バストが垂れてしまう原因になるのは、クーパー靱帯(コラーゲン)を作るために必要なタンパク質やビタミンCといった栄養素の不足です。
タンパク質もビタミンCも体内で沢山消費される一方、貯蔵しておく事が出来ない栄養素ですので、食事によって適切に摂取をする必要があります。
タンパク質やビタミンCだけではなく、代謝にはミネラル分など様々な栄養素が必要となりますので、バランスの良い食事を心がける事が大切です。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

産後バストアップのための美容整形術

産後のバストアップはもちろん美容整形でも行えます。
豊胸術を含め、下記のような術式があります。

脂肪注入豊胸(ピュアグラフト豊胸)

腹部などから脂肪吸引によって脂肪細胞を採取し、2層のフィルターによって麻酔液や不純物を除去してからバスト内部に再注入する術式です。

注入された脂肪細胞が毛細血管と接続される事で定着し、半永久的にバストサイズを大きくする事ができます。

尚、脂肪細胞は100%が定着するわけではなく、一部は体内に再吸収されてしまうため、注入した直後の状態が完全に維持されない事があります。
ピュアグラフト豊胸は不純物などが取り除かれる事や、脂肪と一緒に成長因子なども含まれた状態で注入が行われる事で細胞の定着率が高くなっており、注入直後の状態が維持されやすい特徴を持ちます。
また、注入方法についてもまとめて一か所に注入するのではなく、細かく分散させてバスト全体に注入をする事で定着率を高める事ができ、更には脂肪注入で稀に発生する「しこり」ができるリスクを最小限にする事が可能です。

永続的な効果や、異物をいれない安心感、そして自然な仕上がりとメリットの多い豊胸術です。

バッグ挿入豊胸(人工乳腺法)

バスト内部にシリコンなどでできたバッグを挿入して行う豊胸術です。
バッグは人工物ですが、触った時の感触や人の動きに合せた形の変化などが自然な状態となるように作られており、違和感の無いサイズアップが可能です。
元々体脂肪の量が少ない方など脂肪注入が行えない人でも受ける事が可能で、バッグサイズの非常に色々な種類があるので、目指したいバストを確実に手に入れられるという点が利点です。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸自体は皮膚や関節などにも元々存在している成分で、細胞同士をつなげるような役割をになっています。
体内では日々新しいヒアルロン酸が合成されたり、古くなったものが分解されて吸収されたりといった代謝が繰り返されていますが、低分子ヒアルロン酸という粒子が大きくて体内での吸収スピードが遅いヒアルロン酸をジェル状にして注入する事で、バストのボリュームをアップさせます。
注射の跡が多少赤く目立ってしまう事はありますが、他の豊胸術と比べて低リスクかつ手軽に行う事が出来る点がメリットな一方、分解されにく性質とはいっても2年程度が経過すると体内に吸収されて無くなってしまうため、効果が一時的な点がデメリットです。

乳房吊り上げ術

乳頭周囲の皮膚を切除して、バスト全体を寄せ集めるようにしながら縫いとめる事でに乳房の下垂を改善する術式です。
バストのサイズを大きくする豊胸術ではありませんが、垂れたバストの組織を集める事でバストサイズがアップしたようにみせる事が可能です。
下垂の程度に合わせて、乳輪周囲のみを切除する方法や、乳房下部の方まで切除する方法などいくつかの術式があります。

  • お問い合わせはこちらから >>

LINE@友だち追加

産後のバストアップを検討されている方は、まず一度ご相談ください

今回は産後に胸が垂れる原因や、その対策方法などについてご紹介いたしました。
妊娠から授乳といった期間は体の変化だけではなく、生活環境もとても目まぐるしい時期で変わっていきます。
しっかりとケアをしてボディラインを維持したいと考えていても、忙しさから適切なケアを十分にできない状態になってしまい、産後の体型変化にショックを受けるという方も多いでしょう。
そんな時は、ストレスを抱え込まずに専門のクリニックまでご相談ください。
すぐに何かしらの治療を受けるという形ではなくても、どんな治療があるのか、どうすれば効果的にケアが行えるのかなどを知っておくだけでも悩みは軽減するはずです。

城本クリニックでは、様々な術式に精通した美容外科の専門ドクターが、患者様一人ひとりのお悩みに対して真摯に向き合い、最適な治療プランをご提案しております。
すぐに契約をせまる事はなく、もちろん他院でのセカンドオピニオンなどを受けて治療の検討をしたいという形でも問題ありませんので、是非一度お気軽にご相談ください。

LINE@友だち追加

本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

ご予約・お問い合わせお気軽にご連絡下さい 0120-107-929 無料 24H OK メール相談 無料 カウンセリング予約
全国の城本クリニック 35年以上の歴史と実績

全国の城本クリニック

クリニック案内へ

診療時間 10:00~19:00 完全予約制

35年以上の歴史と実績、そして信頼を誇る美容外科