コラム

COLUMN脂肪注入豊胸のダウンタイムはどのくらい? アフターケアの注意点は?

美容整形術の中でも、豊胸術は体への負担が大きくダウンタイムが長い治療です。
中でも脂肪注入豊胸については脂肪吸引と豊胸術という二つの手術が同時に行われる事になるため、ダウンタイムにおける注意点なども多い内容です。

脂肪注入豊胸とは

脂肪注入豊胸とは、簡単に言えば自分自身の脂肪細胞を胸に移植して大きくする豊胸術で、お腹や太もも周りといった「脂肪を減らしたい」箇所を細くし、バストサイズを大きくできるという一石二鳥の美容整形術です。

手術は静脈麻酔などによって意識が無い状態で行われ、まずはカニューレという細長い管で脂肪を吸い取っていく脂肪吸引から開始します。
脂肪吸引が終わると、まずは吸引した脂肪から麻酔液などの不純物を取り除き、注入に適した純度の高い脂肪細胞の状態へと精製します。
脂肪の精製が終わると今度は注射器で脂肪細胞をバスト内に注入していき、注入完了後に麻酔から覚めたら手術が完了となります。
脂肪注入豊胸は脂肪の精製などの時間も含めて1日かけて行われる大がかりな手術で、これだけでも体への負担が大きく術後のダウンタイムが長引きやすいという事がわかると思います。

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脂肪注入豊胸でのダウンタイムについて

脂肪注入豊胸では「脂肪吸引」と「脂肪注入」という二つの治療が行われる事になるため、ダウンタイムについてもそれぞれ別のものとして症状を分けて考えると良いでしょう。

吸引部のダウンタイム

脂肪吸引は皮膚を小さく切開し、そこからカニューレと呼ばれる細い管を挿入して皮下脂肪を吸い取る美容整形術です。
そのため、まずダウンタイムの症状として挙げられるのは切開を行った部位の傷口で、手術後は縫合される形となりますが、手術後1週間程度は組織が癒着していないため中に雑菌などが入らないようにケアをする必要があり、入浴なども行えません。

また、脂肪を除去するとそこには空間が出来る事となりますので、この空間を皮膚と皮下組織をくっつける事で閉じなければいけません。
皮膚が下の組織とくっついて綺麗に癒着された状態になるまではしっかりと圧迫固定を行う必要があるため、術後1ヶ月程度はしっかりと医師の指示に従いながらコルセットや圧迫用の医療用タイツなどを着用して固定させる必要があります。

なお、吸引を行う対象である脂肪細胞には神経などもないため削り取っても痛みを感じる事はありませんが、目で直接見ながら吸引を行うのではなく手先の感覚で皮下脂肪を吸引していきますので、皮膚や筋肉の損傷が生じる事があります。
皮膚や筋肉には神経も通っているため、ここがダメージを受けると術後に痛みを感じやすくなります。
内部の組織が回復していくにつれて痛みも軽減されていきますので、強い痛み(筋肉痛のようなズキズキする痛み)は術後2~3日間、その後1週間程度で痛みが軽くなり、1ヶ月ほどでほとんど気にならなくなるでしょう。

その他、体の内部で損傷個所を保護するために様々な働きがある事から、術後は腫れやむくみが生じたり、毛細血管が損傷する事でほぼ確実に内出血がおこります。
内出血は2週間から1ヶ月程度で落ち着き、腫れやむくみは痛みと同様1ヶ月ほどで気にならない程度とはなりますが、完全に引くまでには3か月から半年程度が必要となります。

脂肪注入の箇所(バスト)

注入を行った箇所については、吸引した所と比べると比較的ダウンタイムの症状は軽く感じます。

脂肪注入はバストの下部のラインやバスト上部などから注射器を挿入し、乳腺に悪影響が無い位置に脂肪細胞を細かく注入していきます。
注射器といっても予防接種などのように細いものではないため、注入口にはある程度目立つ傷跡ができますが、傷口が塞がるのはすぐで痛みなどもそこまで感じないでしょう。
ただし、傷跡は術後徐々に薄くなっていくもので、完全に目立たなくなるまでには1年から2年程度が必要となる事もあります。

バスト内部に注射器を挿入するため、毛細血管が損傷して内出血を引き起こしたり、腫れやむくみ、それに伴う痛みといった症状についてはやはり注入側でも発生します。
ただし、吸引部と比べればそもそも損傷の程度も少ないため、痛みや腫れは1週間程度で治まり、むくみも1ヶ月程度あれば落ち着くでしょう。

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注入の効果を最大限高めるためのケアも必要

脂肪注入豊胸では手術による体のダメージを回復させるためという点でしっかりケアを行う事はもちろんですが、注入された脂肪の定着率を引き上げ、効果を最大限高めるためのケアも重要です。

脂肪注入豊胸を行った場合、移植した脂肪細胞は全てが定着してボリュームアップ効果を発揮するのではなく、注入した脂肪細胞の内、新しく作られた毛細血管と接続して血液から栄養を受け取れるようになった脂肪細胞はそのまま残り続け、一方で栄養を受け取れるようにならなかった脂肪細胞は、体から異物としてみなされて免疫細胞によって取り込まれ、体外に排出されていきます。

注入した脂肪細胞の定着率は50~80%といわれ、治療法の選択や医師の技術力、術後におけるケアの適切さなどによって定着率が変わってきます。
なるべく多く脂肪を定着させるためには、うつ伏せなどで注入箇所が圧迫される状態にならない事や、喫煙や飲酒といった血管の新生を妨害するような習慣を避ける事など、日常生活での注意が必要になるため、医師の指示をしっかりと守ってケアを行うようにしましょう。

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脂肪注入豊胸のダウンタイムに関するよくある質問

1.術後の入浴やシャワーはいつから可能?

手術直後から24時間は完全に固定がされた状態となっていますので、シャワーを浴びるなどはできません。
固定が外れれば浴びる事は可能となりますが、傷口を濡らしたりボディソープが付着するなどを避ける必要がありますので、出来れば濡れタオルなどで体を清潔に保つ程度にしておいた方が良いでしょう。

入浴は縫合箇所の傷口が癒着した事を医師が確認し、抜糸が行われれば可能となります。
抜糸は殆どのケースで術後1週間頃に行われます。

尚、入浴が可能になったとはいっても熱いお風呂に長時間入るなどで血流が促進されると、内出血や腫れの症状が悪化してしまう可能性があります。
どの程度の入浴なら問題が無いかなどは術後の経過にもよりますので、抜糸の際に医師へ確認して指示を守るようにしましょう。

2.痛みはどの程度?おさまるまでの期間は?

手術の後、麻酔が切れてくるとズキズキとしたような痛みを感じてくるようになります。
痛みが特に強いのは術後2~3日の頃で、強い筋肉痛のような痛みが出てくるため、処方された鎮痛剤を適切に服用して痛みを軽減しましょう。

痛みは徐々におさまり、最終的には2週間から1ヶ月程度で無くなっていきます。

ただし、鎮痛剤を服用しても我慢できないような強い痛みが出た場合や、痛みが2週間以上経過してもおさまっていく気配がないような場合は何かトラブルが生じている可能性もありますので、早めに担当の医師へ相談しましょう。

3.食事は通常通り食べていい?

食事については、通常通り食べていただいて問題ありません。
ダウンタイム中は損傷した組織を修復するためにいつも以上に栄養が必要となっていますので、特に新しい細胞を作るための材料であるタンパク質や、血管や血液を作るために必要な鉄分、亜鉛などのミネラル、そしてビタミンEなどの栄養素をしっかり摂取してください。

食事が十分にとれず、栄養素が不足してしまうと脂肪の定着も悪くなるため、ダイエットなどは禁物です。

治療直後は痛みもあり、また固定されている事などから動きも制限されますので、事前に食べるものの用意などをしておくと良いでしょう。

4.仕事への復帰はいつから可能?

デスクワークなど体を動かす事の少ない仕事でしたら、手術翌日に固定が外れてからは可能です。
ただし、無理に動いて体に負担をかけてしまうと術後の経過も悪化してしまいますので、出来れば3日程度は安静にするなど、無理の無い状態にした方が良いでしょう。

接客業など体を動かす必要がある仕事の場合は負担がかかりやすくなるため、実際の仕事内容を医師に伝えてどの程度から復帰が可能となるかをよくご相談ください。

5.胸の状態が仕上がるまでには結局どのくらいかかる?

注入した脂肪が定着し、うつ伏せになるなど圧迫されるような姿勢になっても問題ない状態となるまでには大体2~3カ月程度が必要となります。
脂肪が定着して組織が回復するまでの間はむくみも出ているため、これが落ち着いて仕上がりのデザインが確認できるまでには3か月程度がかかると考えれば良いでしょう。

むくみや腫れが出ている期間は硬さを感じる事もありますが、この頃には柔らかく自然な状態のバストが実感できるかと思います。
硬さがある場合はケアのためのマッサージなどを医師から指導される事もありますので、その内容に従ってケアを行うようにしましょう。

6.運動はいつからOK?

ストレッチなど軽い運動については、術後1週間程度で抜糸が終わってからであれば問題ありません。
一方で、血流が促進されるような激しい運動や、体に強い負荷がかかるような運動は痛みや腫れが引いてくるまでの2~4週間程度の間はできません。

1ヶ月程度もすれば腫れなどのダウンタイムも落ち着くため運動を行う事自体は可能となりますが、前述の通り脂肪が定着するまでには3か月程度が必要であり、この前に激しい運動などを行うと定着率が下がって十分な効果が得られにくくなりますので、やはり完全に状態が落ち着くまでの3か月程度は運動を控えておくようにしましょう。

7.脂肪吸引した箇所が板のように硬くなったけど大丈夫?

脂肪吸引を行った箇所では、拘縮といって板が入っているような硬さになる症状が発生する事があります。
これは損傷がある箇所を回復させる過程で、コラーゲン繊維などで出来た硬い組織が一時的に作られるためのものなので心配する必要はありません。
放置しておいても徐々に解消されていきますが、マッサージなどを行う事で拘縮の症状を和らげ、早く綺麗に改善させる事ができます。

8.ダウンタイム中に気を付けるべき事は?

まずは脂肪吸引箇所の圧迫をしっかり行う事が大切です。
術後1ヶ月程度、しっかりと医師の指示を守って圧迫固定を行う事でむくみなどの早期解消にも繋がりますし、仕上がりも良くなりますので絶対に守るようにしましょう。

また、服装として注入した脂肪が定着するまでの3か月はワイヤー入りのブラジャーなどを着用しない事も大切です。
ブラジャーによって圧迫されてしまうと脂肪の定着に悪影響となりますので、スポーツブラやカップ付きのキャミソールなどで保護するようにしましょう。
脂肪が定着してむくみがとれたあたりで、サイズをしっかりとはかって適切なサイズのブラジャーを着用するようにすると良いでしょう。

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ダウンタイムを軽減させるためのポイント

なるべくダウンタイムを軽減させるためのポイントとしては、下記のポイントに気を付けましょう。

定着率が高い術式を選ぶ

脂肪注入豊胸では、注入された脂肪の定着率を向上するための方法として「ピュアグラフト豊胸」や「コンデンスリッチ豊胸」などがあります。

これらは採取した脂肪を特殊なフィルターや遠心分離機にかける事でより定着しやすい脂肪細胞のみを注入するという方法で、通常の脂肪注入では定着率が50%程度であるのに対し、80%程度の定着率を実現する事が可能となっています。
この他にも脂肪と同時に成長因子やエクソソームなど細胞の代謝を助ける成分の注射を同時に行う方法など、様々な定着率向上のための方法が開発されていますので、医師と相談して取り入れていくと良いでしょう。

技術力のある医師の治療を受ける

脂肪注入豊胸では特に脂肪吸引によるダウンタイムが長くなりやすいですが、吸引の際に皮膚や筋肉などの損傷を避けつつ適量の脂肪を吸引する事が出来ればダウンタイムが軽減されるなど、医師の技術力によってダウンタイムの症状の重さも変わります。
医師の技術力を治療前に判断するのは難しいですが、多くの医師はカウンセリングで過去の症例などを元に治療の提案を行いますので、症例を確認するなどで技術力が高いと思える医師の施術を受けると良いでしょう。
カウンセリングは1か所だけではなく、できれば複数の医師のカウンセリング受けてみる事で比較が行いやすくなりますので、まずは治療を決めずに相談してみて、安心して治療を受けられる医師かどうかを判断してみるなどがおすすめです。

医師の指示をしっかり守ってケアする

術後のケアは、自己判断ではなく医師の指示をしっかり守って行うようにしましょう。
特に吸引部分の圧迫固定など、自己判断で「もう大丈夫だろう」と考えてやめてしまい、それが結果を悪くしてしまうケースなども多く存在しています。
感覚的に大丈夫そうに思えても、しっかりと回復するまでは時間がかかるものですので、ケアは医師の指示を守って適切に行うようにしましょう。

トラブルかなと感じたら担当医師にすぐ相談する

「術後に出血がなかなか止まらない」「1週間以上経過しても痛みが全く引かない」など、医師から受けた説明と実際の状況が異なっているようなトラブルと思える自体になった際は、なるべく早く担当医師に相談しましょう。
トラブルがあると医師への不信感などが出て相談しにくくなってしまう事もあるかと思いますが、担当した医師が一番治療の内容を詳しく把握しておりトラブルへの対応も適切に行いやすいので、まずは担当医に相談してみる方が良いといえます。
クリニックによっては術後のケアを相談しても十分に対応してくれないなどの可能性も考えられますので、アフターケアを含めてしっかりと対応してくれるクリニックを選ぶことも大切です。

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まずは一度城本クリニックにご相談ください

城本クリニックでは、形成外科専門医や美容外科専門医といった資格を持つ技術力の高い医師が豊富に在籍しており、脂肪吸引や注入による豊胸についても豊富な症例経験を持つ医師が治療を担当いたします。
もちろん、ダウンタイムの対策やケアについても万全の対応を行っておりますので、安心して治療を行いたいという方は是非一度ご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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