コラム

COLUMN加齢によって二重まぶたができる理由の一つである皮膚のたるみ。たるみが生じる原因とリスクや対処法を解説

加齢によって二重まぶたができることがあります。この二重まぶたは皮膚のたるみによって生じるものであるケースがあり、見た目こそ二重まぶたのようではあっても、目の開き方などが改善されるわけではなく、逆にさまざまな弊害を引き起こすリスクもあります。
今回は、加齢による二重まぶたで問題となるたるみの原因と弊害、対処法などを解説します。

加齢によって二重まぶたを作るたるみが生じる原因

加齢による二重まぶたを形作るたるみがなぜ生じるのか、その原因は様々な部分の加齢による変化にあるといえます。

目元の筋肉の衰え

人間の身体にある筋肉は、すべて年齢とともに衰えが目立つようになります。
目元には、眼輪筋や眼瞼挙筋といった筋肉が目を開いたり閉じたりする筋肉として役割を果たしていますが、例えばまぶたを持ち上げる眼瞼挙筋が衰えると、まぶたを開いても十分に開かなくなったり、重力によって下がってしまい垂れ下がる形となります。
また、目を閉じる眼輪筋は目の周囲にある眼窩脂肪という脂肪を抑える役割を持っているため、眼輪筋が衰えると眼窩脂肪が突出してきて、まぶたや目の下の膨らみを作るようになり、たるみの原因になります。
筋肉はある程度トレーニングなどによって回復したり維持したりする事も可能ですが、加齢による衰えは誰でも同じように起こるので、完全な状態を維持し続ける事は困難といえるでしょう。

脂肪の減少

加齢による変化としては、筋肉だけではなく脂肪の減少も挙げられます。
まぶたには皮下脂肪、ROOF、眼窩脂肪といった脂肪がありますが、これらの脂肪が減少すると肌を内側から支える組織が減少するため、肌のハリがなくなって皮膚にたるみが目立つようになります。
その結果として、皮膚が垂れ下がった状態となり、二重まぶたのような形が生まれる仕組みです。

肌全体の衰え

目元だけでなく肌全体が若さを失うことにより衰えを隠せなくなります。
肌のハリは脂肪だけではなくコラーゲンといった成分の量も大きく影響していますが、加齢により肌の代謝能力が低下するとコラーゲンなどの成分が作られる量も減少していくため、肌にハリがなくなり、たるみが目立つようになります。

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もともと二重まぶただった場合に起こり得ること

加齢によって一重まぶただった人が二重まぶたになる様子はイメージしやすいでしょう。では、もともと二重まぶただった人にはどのような変化が起こるのでしょうか。

三重まぶたになる

もともとの二重にたるんだ皮膚が折り重なるように被さるなどの状況が生まれたとき、三重まぶたが出現します。この三重のラインが本来の二重まぶたとピッタリ合うとは限りません。
たるんだ皮膚によってラインが作られるため、ハッキリした三重のラインにはなりにくいといえるでしょう。見た目の印象も年齢を感じさせるものとなりがちです。

一重まぶたになる

もともとの二重まぶただった皮膚がたるんでしまうことで、二重のラインが消えて一重まぶたになる可能性もあります。単なる一重まぶたならよいですが、まぶたがたるんだ結果としての一重であることから、見た目の印象も好ましいものとはいえない可能性が大きいといえます。
このように、三重になるにしても一重になるにしても、もともと二重まぶただった人にとって、まぶたのたるみは何もメリットを感じない出来事だといえるでしょう。

二重まぶたのまま

加齢によってまぶたがたるんでしまっても、もともと二重のまぶたが三重まぶたや一重まぶたになるとは限りません。二重まぶたのままというケースもあります。ただし、まぶたがたるんでいることにより、同じ二重でも見た目の印象が変わっている可能性は否定できないでしょう。また、奥二重が二重に変わっているというケースも考えられます。

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二重まぶたができるだけではない! 加齢によるたるみに潜むリスク

加齢によるまぶたのたるみは、単に二重まぶたができるだけの話ではありません。そこにはさまざまなリスクが潜んでいます。

老け顔になったり顔つきが変わったりする

まぶたがたるんでしまうと老けた印象が強くなるだけでなく、顔つきも変わって見えてしまいがちです。周囲の人に陰気な感じや覇気のない感じを与えることもあります。いずれにしても、プラスに作用することはほとんどないといってよいでしょう。

眼瞼下垂(がんけんかすい)になる

まぶたがたるんで二重になっているだけでも弊害がありますが、まぶたが重くて開きにくく、視界が悪くなってモノが見えにくい状態になると眼瞼下垂と呼ばれます。
厳密にいえば、眼瞼下垂は主として筋肉をもち上げる役割を担っている筋肉に原因がある場合を指す名称のため、皮膚のたるみが原因の場合は「偽眼瞼下垂」などと呼ばれる状態になります。
眼瞼下垂になってしまうと、まぶたの開閉やモノを見るときに顔をしかめることが多くなり、額のしわが増えてしまう点もリスクのひとつです。
さらに、視界を確保するために眼瞼挙筋だけではなくおでこの筋肉などを使って目を開こうとしてしまう事から、頭部全体の筋肉が疲労によって凝り固まり、頭痛や肩こりといった、見た目の範疇を超えた弊害も生じます。

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まぶたのたるみには適切な対処が必要

まぶたのたるみを改善するためには、適切な対処が必要です。考えられる対処法として、いくつかの手術があります。
たるみを予防する方法としては適切な保湿や適度なトレーニングなどの手法もありますが、加齢により二重まぶたになるほどたるんでしまった場合には手術以外の方法で改善を図ることは困難です。

たるんだ皮膚を切除する手術を受ける

眉下切開と呼ばれる手術法を使い、眉毛のすぐ下を切開して外側を大きめとする三角の形状で余分な皮膚を切除してから縫い合わせる事で、物理的にまぶたのたるみを除去する事ができます。
縫合した傷痕が眉毛の下に隠れる格好になるため、切開部位の大きさの割に目立たない術式です。半永久的に効果を期待できる方法として有効な選択肢だといえるでしょう。

埋没法の手術によって二重まぶたを作る

加齢によるたるみで二重に見えるまぶたを、実際に二重にしてしまうことでたるみを改善させます。埋没法は切開しないため傷の心配が少なく、ダウンタイムも短めにできる術式です。
ただし、糸で二重のラインを作る方法ですので筋肉の状態や皮膚のたるみの度合などによっては適応とならない事もあります。

切開法の手術によって二重まぶたを作る

切開法を使って二重まぶたを作れば、余分な皮膚を切除するため眉下切開と同様に元に戻るリスクがほとんどありません。
二重のラインに沿って長く切開する全切開法と、一部だけを切開する一部切開法の2つの切開法がありますが、たるみの解消まで含める場合は全切開を選択した方が良いでしょう。
切開法は皮膚の切開などが行われるため、埋没法よりもダウンタイムが長くなります。

眼瞼下垂の手術を受ける

眼瞼下垂になってしまったら、緩んでいる腱膜を瞼板に固定して改善を図る挙筋腱膜前転法などの手術を受ける選択肢があります。
眼瞼下垂の手術法には、他にもミュラータックや挙筋短縮術などがあり、状態に応じて最適な術式は異なりますので、まずは一度専門の医師に相談してみましょう。

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まぶたのたるみを起こさせない生活習慣と注意点

加齢による二重まぶたの原因となるたるみを加速させないためには、生活習慣にも気を配る必要があります。

まぶたに無用なストレスをかけない

まぶたにストレスをかけ続けると、たとえ加齢によるたるみがなくても、まぶたのたるみを引き起こしてしまう可能性があります。
具体的には、洗顔やメイク時に過度な刺激を与え続けたり、頻繁にまぶたを強く引っ張ったりする行為に注意が必要です。コンタクトレンズやつけまつ毛の装着もストレス源となり得ます。
ただし、まぶたを適度に動かすことは、筋肉の衰えを防ぐうえで重要です。

規則正しい生活で若さを保つ

規則正しい生活と栄養バランスを考慮した食生活を送ることにより、心身の若さを保ち、まぶたのたるみを予防する心掛けが重要です。
不規則な生活や乱れた食生活が健康を損ねることにつながる要因であることはよく知られています。同時に、たるみの原因である若々しさを失う元凶となり得る要素です。
加齢による二重の原因であるまぶたのたるみは、実年齢での加齢だけが問題になるわけではありません。
身体的に若さを失っていれば、筋肉や肌の衰え、脂肪の減少といったたるみの原因を加速させてしまうリスクが大きくなるでしょう。

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年齢を重ねて二重ができたら要注意

加齢による二重まぶたはたるみの象徴的な出来事だといえます。何もしていないのに年齢を重ねることで二重になっていたら要注意です。二重まぶたとはいっても目がパッチリと開く印象にはなりにくく、プラス面よりもマイナス面の方が強いケースが多いといえるでしょう。
たるみによって二重まぶたができるような状態は、時間の経過とともに、たるみが酷くなる恐れがあります。また、眼瞼下垂のように頭痛や肩こりなどの弊害が生じることもあるため、放置せずに早めの対策を行った方が良いでしょう。
城本クリニックでは専門的な知識をもった医師が診察と適切な治療のご案内を行っておりますので、自分自身の目元がどのような状況かを把握したいという方や、どんな治療が最適なのかを知りたいといった場合にも、お気軽にご相談ください。
治療を強要するような事はありませんので、具体的にどんな治療を行うかのイメージを掴みたいという方にも是非お越しいただければ幸いです。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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